内容説明
資格を持たない「なんちゃって司書」として直原高校の図書室で働く詩織。サンタクロースは実在するのか? 村上春樹とスヌーピーの関係は? などなど、今日も難問珍問が生徒たちから持ちこまれる。はたして、怠け者のキリギリスは2年目の春を迎えることができるのか!? 恋の気配と共に綴られる、ハートフルブックストーリー第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
63
凄く面白かったです。久々に図書館の素晴らしさを再認識させてもらいました。特に図書館の書架整理の場面では図書館の棚を端から端まで眺めては「ピピッ」とくる本を探していた頃を懐かしく思い出しました。(今は足が悪いので、もっぱらこちらのサイトで読みたい本を探してはネット予約)今回は、この本から読みたい本が数冊出てきて、それも嬉しい。司書と司書教諭の違いも初めて知りました。12クラス以上ある学校は司書教諭が必要とありましたが、本当?いますか?最近司書さんがいない図書館多いと感じています。世知辛くなったのかな。2022/08/23
吾亦紅
32
資格を持たないが、司書として高校の図書室で働く詩織。働きながら資格の取得を目指し始め、躓きながら成長していく姿が瑞々しい。この図書室の常連高校生たちが、本を通じて見聞を広めたり知識を深めていく様子を、眩しい思いで読んだ。でもそれって若くなくても、今からでもできることじゃないか、と気付くことができた。本という広野は果てしなく、そのことを嬉しく思った。次巻も楽しみ。2021/04/17
hnzwd
32
シリーズ第二作。学校の図書室で働く主人公の周りに起こる日常の謎と実際の作品を繋げるのは、前作から変わらず。オザケンのうさぎ!は読んでみたい。2020/03/22
Roko
31
レファレンスサービスというのは、決して答えを教えることではないと市立図書館の司書、山村さんは言います。どうやったら調べられるのか?どんな参考文献があるのか?そういう紹介をしたり、手助けをするのが司書の仕事だというのです。依頼者の探求心を助けることが大事なのね。なるほど、と思う詩織さんです。彼女は司書資格の勉強を始めました。1年で資格がとれるように、がんばれ!!2021/05/30
ツバメマン★こち亀読破中
30
シリーズ第2弾!資格を持っていない“なんちゃって司書”として直原高校の図書室で働き始めて1年が経った詩織。小原庄助さんは実在するのか?村上春樹とスヌーピーの「PEANUTS」の関係とは?…などなど、生徒たちから持ち込まれる難問にみんなで挑んでいく!また、読みたい本が増えてしまいました〜。もちろん、市立図書館の司書、山村さんとの恋の行方も気になります!詩織の成長とともに図書館司書という仕事に俄然興味が湧いてきました。第3弾へGO!2021/03/17