目次
流民と栄光
葉盛吉・伝
長老
でこぼこの歩道
歴史の木霊
二隻の船
李登輝さん
続・李登輝さん
南の俳人たち
老台北〔ほか〕
著者等紹介
司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
1923年大阪府生まれ。大阪外事専門学校(現大阪外国語大学)蒙古科卒業。60年『梟の城』で直木賞受賞。75年芸術院恩賜賞受賞。93年文化勲章受章。96年死去。主な作品に『国盗り物語』(菊池寛賞)、『世に棲む日日』(吉川英治文学賞)、『ひとびとの跫音』(読売文学賞)、『韃靼疾風録』(大仏次郎賞)などがある
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感想・レビュー
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ach¡
36
地域?という曖昧な台湾。その国家としての姿、複雑かつ痛みを伴う歴史、人々についての考察。私が読みたかったのは1つの章なのだが…結局全部読む。だって話があちこち飛ぶんだものwしかも好奇心を巧みに刺激する書き方のせいで章を飛ばして読むことができない。で結果すごく良かった。台湾が日本の植民地だったことすら知らず、その事実に申し訳なく思ったり、読み進めて日本統治時代を好意的に受け入れているとわかって安堵したり。あまりの無知に恥ずか死ぬ。田中準造氏にまつわるエピソードがどれもイイ◎その人柄もアランドロンのくだりもw2016/01/04
Tadashi_N
26
台湾と中国は全く違う。混同してはいけないと思う。2019/04/07
barcarola
5
台湾といういろいろ難しい土地についてということで、非常に興味深かった。比較的新しい話が多く、理解しやすかったこともある。李登輝氏との対談つき。2023/08/13
荏苒 byn
1
碩学な本。20年も前の紀行になる。日本絡みの懐旧が溢れ、文芸風な表現もあり、wetな基調。嘉義農林の甲子園映画KANO1931が、腑に落ちた。「流民の国でここまで社会を作ったのは米国くらいか。18頁」「犬が去って、豚が来た」の戦後混乱。読んでから行く方が良いと思うが、逆となった。南国の昔の首都の台南には、日本ハーフの勇侠鄭成功が攻め落としたオランダ勢のゼ―ランディア城や赤崁樓が観光地。公より私の世間は、商店街の段差に出てる。総督府を見忘れた。 2019/01/11
よね
0
台湾各地を旅行した時の風景が思い出される。特に高雄や台東は、本当に行って良かった場所だった。 台湾の歴史を深く知れる一冊です。 明治・大正・昭和から日本統治時代・戦後にかけて、日本人が多く関わっていたことを改めて知りました。 台南の赤嵌楼や安平古堡は、行ったところだったので、もっと早くに読んでおけば良かったなと。2021/06/02