宝島社文庫<br> 筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。鎌倉の夜は、罪を隠さない

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宝島社文庫
筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。鎌倉の夜は、罪を隠さない

  • 著者名:谷春慶【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 宝島社(2020/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784800292674

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内容説明

東雲清一郎は、大学生活のかたわら書家として活動し、筆跡鑑定も行う超絶イケメン。だが、中身はトゲトゲなハリネズミのような毒舌家だ。おしゃれなカリグラフィー、図書館本の落書き、離別した父からの手紙、そして過去からのメッセージ――「気持ちに嘘はつけても、文字は偽れない」。そう断言する彼の秘密が、また一つ明らかになっていく……。古都・鎌倉を舞台に、文字と書、人の想いにまつわる事件を描くミステリー、第4弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

60
シリーズ四作目。文字に込められた偽れない心。このシリーズを読むと、もっと文字を上手に書けるようになりたいと思うし、心を込めて文字を書きたいとも思う。日常の中で文字を書くということが少なくなっているからこそ、なおさら。美咲の存在がいい影響を与えているようで、一作目から比べると随分と雰囲気が柔らかくなっている清一郎に思わずにやにや。四話目で過去に触れ、また元に戻っちゃったかなと焦らせておいてのあのラストは狡い。美咲も自分が傷つきながらもよく頑張ったな。そして、まさか松岡に癒される日が来ようとは。続きも楽しみ。2019/02/14

よっち

53
美咲との出会いを通して、徐々に変化していく清一郎。美咲と清一郎の関係も次の段階へ進むかと思えた矢先に、苦い過去が明らかになってゆく第四弾。カリグラフィーで描かれたポスターがたびたび描かれた理由、速記文字で大学図書館の蔵書に落書きされた真相、離別した父からの手紙。もう一つの苦い過去が明らかになり、再び心を閉ざしかけた清一郎に対して、複雑な想いを抱えながらも彼のために奔走する美咲の真摯な想いが尊いですね...。裏辻鳴修の正体も明らかになって、美咲との関係もどう変わってゆくのか続巻が俄然楽しみになってきました。2019/03/07

assam2005

46
今回はどの話も結構重い。ツンデレの空気のまま、ドキドキしながら一歩だけ恋が進むのかと思っていたら、ここにきてズシッときた。「文字が人を呪う」なんて最たるもの。当事者にしか分からない「呪い」は文字だけではなく、言葉や記憶にも存在する。思いを過去に残したまま生きることが後悔なのか。そして、散々ズシンと落としておいて、ラストでアレは…もう反則です。(/▽\)♪このギャップに今回もやられてしまいました。2019/02/18

hirune

42
清一郎と美咲が、知能は高いけど勘が強くて天邪鬼で捻くれててしかも結構なトラウマ持ちの幼児とそれを宥めたり透かしたりして何とか良い方に導こうとしている保育士さんに見えてきた😅なんかこの二人は拗ねた清一郎を美咲が宥めて〜みたいな感じの老夫婦になりそう。。最後の騒動で、美咲を怒らせたら怖いって清一郎も身に染みたんじゃないかな?とりあえず収まるとこに収まったハッピーエンドで⭕️2023/09/29

あゆみ

37
★★★★★ 毒舌ぶりは変わらないが美咲と出会った頃の人との関わりを拒絶していた清一郎が「自分の対人能力に難があるのは理解してる。最近は最低限の水準にあげようと意識してはいるが……」と発言するなんて随分丸くなってきている。美咲はやっと自分の気持ちを自覚!この2人の関係がどう進展するのか、気になる!2019/03/04

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