内容説明
戦艦『大和』をもって英国最新鋭戦艦を撃破したものの、日本にはニューギニアを制圧し豪州を屈服せしめるまでの力はなかった。戦場での勝利を積み重ねて敵の継戦意思を折るという戦略に限界を感じた山本五十六は、講和に至る別の方策を探るべく、司令長官を辞して連合艦隊を去る。
同時に、開戦以来攻勢を続けてきた連合艦隊は守勢に転じ、ポート・モレスビーから撤退、新たにラビを拠点とする移送作戦を決行し、長期持久も視野に入れた艦隊編成と人事の刷新を行なう。
一方、米国は新兵器を装備した艦隊を珊瑚海に送り込んで来た。
空母を中心に大きく増強された米太平洋艦隊を前に、迎え撃つ新体制連合艦隊に勝算はあるのか――
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ikedama99
8
積んどいた本から取り出しての一気読み。ついに登場したエセックス級とF6F、やはり強いし打たれ強い。また、クリーブランド級の速射はやはり脅威だ。それでも、粘る日本。方針が明確な司令部の指示は通りやすいのか、陸軍の協力も得ることでの航空戦となる。GF長官が沢本中将へ。新兵器も多数出るが、人の姿がよりでているか。それにしてアメリカ側の人材が不足している感じだ。スプルーアンス他の主だった名将がすでに鬼籍のあるのは、物量をつかいこなせないことにつながっている感じだ。2020/06/06
池田羽衣
3
意外とエセックス級が活躍していない?そんな気がする。2021/09/14
Meistersinger
2
日米共に空母を失って、英国だけが高笑い。でも最近の仮想戦記で英国がいい目に遭ったことはない。2020/03/08