知能犯之罠

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知能犯之罠

  • 著者名:紫金陳/阿井幸作
  • 価格 ¥1,815(本体¥1,650)
  • 行舟文化(2020/02発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784909735027

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内容説明

犯人と探偵役である市公安局所長との二視点で描く倒叙物の中国ミステリ。
中国を舞台にしていながら「官僚連続殺人」という設定にやられた!
何よりもリーダビリティに優れており、犯人VS探偵の決着の付け方も上手い!
――作家 三津田信三さん推薦!

◎累計20億PV、中国で社会現象となった大ヒットサスペンスドラマ「推理之王」三部作(『バーニング・アイス 無証之罪』『バッド・キッズ 隠秘之罪』『ロング・ナイト 沈黙的真相』)の原作者・紫金陳の原点!
◎人気作家が東野圭吾『容疑者Xの献身』に挑んだ意欲作!

・本格×社会派 両立する傑作!
・全てを欺く犯人の罠!! 真の狙いとは?!
・生き生きと描かれた警察官僚の行動や思考から、中国独特の犯罪捜査や解決方法が見えてくる。

中国ミステリ作家・紫金陳『官僚謀殺』シリーズ 邦訳第一弾『知能犯之罠』

「十五人の局長を殺し、足りなければ課長も殺す」――殺された公安局副局長の死体の傍らには、そんな“予告状”が残されていた。警察幹部が殺害され、拳銃が奪われる大事件。しかし、当初は誇大妄想的な衝動犯の犯行とみなされ、解決は容易と思われていた。だが、捜査が進むにつれ犯人は、警察の人海戦術の弱点や科学捜査の限界、そして防犯カメラネットワーク「天網」の盲点すら熟知して周到な計画を練り上げていたことが明らかになる。そして予告通り起こる、第二、第三の殺人。
暗礁に乗り上げた捜査を立て直すべく、指揮官の高棟は学生時代の旧友・徐策に協力を乞う。徐は数理論理学の天才と称され、アメリカに渡って心理学に転身、論理的思考のエキスパートとして成功したバンカーだ。
「友達のためだと思って、事件を分析してみてくれないか?」
だが、高棟は知らなかった。徐策こそが、一連の事件の真犯人であることを。
そして高棟は、現代中国の社会システムそのものを嘲笑うかのような、恐るべき徐策の「殺人トリック」に直面することとなる……。
実際の事件に着想を得た、官僚連続殺人事件をリアルかつスリリングに描く、「官僚謀殺」シリーズ第一弾!

目次

第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
終章
訳者あとがき―― 防犯カメラが鳥瞰する中国社会

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

116
犯人は最初から分かっているところからの始まり。犯人の賢さを殊更に繰り返したり、エリート刑事も保身や出世にとらわれる俗な人物だと明らかになってきたり、だんだん読むことに対する興味が失せてきたあたりから...、あらら、となっていった。それぞれがそうくるか、と。最後には、それもいいね!と作家に拍手。読むのに苦労する方には、ぜひあきらめずとアドバイスしたい(^^) 余談の感想:中国人の犯人がアメリカで結婚したのか台湾女性で、仕事をやめて主婦だという設定!共産党の女性は強いから、違うタイプを皆さん求めるのかしら。2019/10/18

buchipanda3

107
華文ミステリ。犯人が最初から分かっている倒叙ものだが、ちょっと趣きが変わっていて最後まで面白く読めた。まさに完膚なきまでにという言葉が相応しい作品。犯人の徐策と捜査側リーダー高棟は共に論理的思考に長けた人物。しかも二人は親友同士で何度も接見し、手の内を晒し合うような奇異な展開を見せる。本作の面白味は手の内を見せながら徐策が次にどんな手を打ってくるのかというサスペンス的な要素だと思う。どう決着するかという終盤のあれをやった瞬間、あのセリフが甦って思わずやりやがったなと声が出た。ある意味、友人思いだと言える。2020/02/10

yukaring

65
最近ハマっている華文ミステリ。その中でも紫金陳さんの倒叙ミステリはリーダビリティも高くて本当に面白い。この「官僚謀殺シリーズ」は汚職にまみれ腐敗した官僚たちを天才的な頭脳を持った殺人者が次々と始末していく痛快なストーリー。主人公は数理論理学の天才で高い地位もある人間。身内を殺された復讐を果たすために覚悟のうえ殺人者へ身を落とす。警察内の派閥争いや現代中国の社会システムの盲点、脆弱性を突いたトリックも読み応えがあるが、このシリーズは読むたびに「中国の警察と官僚は本当にこんなに腐ってるの?」と少し不安になる。2024/09/14

あさうみ

45
精鋭刑事vs天才殺人犯の頭脳対決。たしかに東野圭吾さんの「容疑者Xの献身」が頭に過ぎるが、こちらは感情の振れ幅は乏しく、『いかに警察を欺き犯行を達成するか』に重きが置かれてる。捜査側が政治色を見て打算するのでそこが受け入れられるかと、大胆な結末は賛否両論かも。題名に納得の仕掛けです。2019/05/29

きりん★

38
紫金陳さん二作目読み。今回は官僚を次々ターゲットに殺していくストーリーで、犯人は最初から分かっている設定。 前に読んだ本もそうなんだけど、こういう緻密な計画犯罪を書くのが得意の作者なんやね。中国翻訳物とは思えない相変わらずの読みやすさ。次は犯人探しものがよみたいな。2024/08/13

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