文春文庫<br> ファインダーズ・キーパーズ 下

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文春文庫
ファインダーズ・キーパーズ 下

  • 著者名:スティーヴン・キング【著】/白石朗【訳】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 文藝春秋(2020/02発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167914493

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内容説明

『IT』『シャイニング』で知られるモダン・ホラーの巨匠キングが、小説への愛をこめた渾身のミステリー!
キング初のミステリー『ミスター・メルセデス』の続編が登場。

貧しい少年・ピートが拾った多額の現金と幻の原稿――それは出所したばかりの強盗の盗んだものだった。
家族を救った拾いものの金は底を尽き、妹の進学のため、ピートは未発表原稿を金に換えようとする。そこに、出獄した強盗・モリスが消えた自らの「宝」を追って魔の手を伸ばす。
少年を救うために立ち上がったのは、メルセデス・キラーを捕らえた退職刑事ホッジズと仲間たち。
幻の原稿をめぐる熾烈な争奪戦が幕をあける。

アメリカ文学と犯罪小説への愛をこめて描かれた、ノンストップ・ミステリー。TVドラマ『ミスター・メルセデス3』原作。

解説・堂場瞬一

※この電子書籍は2017年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

75
妹のために未発表原稿を売る決心をしたピーター、出所したモリス。原稿を巡る二人がいよいよ出会う事となる。上巻は静かな盛り上がりだったが、下巻に入って一気に話が動き出すのもいつものキング。こちらもその術中に嵌ってしまい、三分の二を占める直接対決は頁数にも関わらず一気読み。前作登場人物の影が薄くても気にならないのは、読書家としてピーター、モリスどちらにもシンパシーを抱いてしまうからかなあ。事件自体は前作に比べ大人しめなのに、題材が題材だけにこちらが興味深かったような。あと最後、次作の予告みたいでこちらも楽しみ。2020/09/24

キムチ

56
圧巻の流れ・・吐息。久しぶり言う事もあり、キング作品に埋め込まれている「過去知識の重み」がずんと来る。シェイクスピアの名言を初め。メルセデス登場時 解らなかったビリーのアイルランド気質や博識、それが育まれた少年期に想いをやる。出会いで、こうも人の人生を変えるか・・という作家。原稿を巡る事件といえばそれまでだが、ピーター、彼が馳せる家族への心情、一方のモリス出獄後の怨念の籠る修羅の行動。小さなエリアで起きた三部作が幕を閉じ・・脳裏に浮かぶアメリカ。ジェローム、ルー、ホーリー素晴らしかったよ、あなたたち!2021/08/18

chie-don

27
『ミスター・メルセデス』に続くシリーズ第2弾。アメリカ屈指の大作家の作品に執着する登場人物、それぞれの心理を綴りながら、息詰まる展開に最後はドキドキしながら読んだ。ホッジズ、ホリー、ジェロームのチーム再結成は嬉しい♪前巻で脳に傷害を負って廃人になったメルセデス・キラーは、どんな能力を身につけつつあるんだろう…ゾクリ…2021/05/16

おおとろ|ストーリーテラー

23
☆☆☆☆☆ 【おおとろ名刺代わりの海外小説10選】再読。上巻で見事に火種を仕込んだキングが、ここでついに火を放つ。隠された原稿をめぐる執着が、少年ピートと犯罪者モリスの人生を交錯させる——そして「本を読むこと」と「本に呪われること」の境界線が、恐ろしく曖昧に崩れていく。 この下巻の本質は、「物語の呪力」だ。キングは、ただの犯罪小説として完結させない。小説とは、読む者の心に巣食い、人生を変えてしまうものだと信じている。そして、その信仰が過剰に肥大した結果が、この“狂気の事件”だ。2025/10/09

ちゃま坊

20
あぁ、何もかも燃え尽きてしまった。これでいいのか。今回の悪人もかなり危険なヤツだったな。35年間の刑務所暮しでも絶望せず、生涯をかけての一作家への思い入れはかなり病的。後半手に汗握る攻防だった。前作の悪人ミスター・メルセデスが生存していたが、これは次作の伏線なのか。不気味。 2025/04/23

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