内容説明
駐ゲルマニア共和国大使の子息・深紅は、実の父から憎まれ愛情を知らずに育った。心を殺し、父の命じるまま辺境伯に身体を弄ばれて生きてきた。誰もが見て見ぬふりをする中、新しく赴任してきた医務官の鹿島だけが優しく声をかけ、人として扱ってくれる。そんな鹿島に惹かれていく深紅…しかし、それに気づいた父は激怒し、辺境伯の下で暮らすよう命じる。鹿島への想いを胸に辺境伯の下へ向かう決意をした深紅だったが――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
110
【あなたに知らしめたい。私があなたを愛しているということを(鹿島)】エロス度★★★鹿島×深紅♡医務官×薄幸の美青年のドラマティックラブ。生まれた瞬間から父親から憎まれ、辺境伯からはセクハラされ感情を殺してきた深紅が辛い。名前の意味も『辛苦』とか酷いわ。そんな不幸ドン底だった深紅が唯一自分に優しくしてくれた鹿島に惹かれ、辺境伯の愛人とされそうなところを鹿島に掻っ攫われるという救いの展開がよかった。鹿島の身を案じて拒んでも彼から与えられる快楽に抗えずに堕ちる深紅と敬語攻めの鹿島との濡場のエロスが最高でした♡2019/02/02
きょん
12
肉親からも憎まれて不憫な境遇にある受を救出する攻め。色々言いたいことはあるけど受が幸せになってくれたらいい。2019/02/09
アッちゃん
7
実父から憎まれている深紅…生まれ落ちた時から憎悪の対象だったなんて…柊平ハルモさんの幸薄い健気受けは、久し振りに読みましたが…可哀想で。でもそんなどうしようもない環境なのに心は強いって逆に悲しい事になるんですよねT^T。それを救うべく攻めの鹿島が現れてくれたと思ったら……実父などを巻き込んだ事件が起きて…山あり谷あり…パピエンへと向かっていきホッとしました。書き下ろしは、お互いの名前の呼び方で モダモダする二人と「目を開けていて」とキスをするのに独占欲をみせる鹿島に幸せをみました。2019/02/01
ももちゃん
6
作家さん買い。萌えた〜 鹿島さんただのいい人じゃあないところが良き。むっつり2020/05/16