出版社内容情報
『薔薇の名前』の著者が、メディア、大衆、物語、文化批評、パロディといった多様な切り口で、テレビの本質を読み解く充実の一冊。
内容説明
『薔薇の名前』の「知の巨人」が、記号学を駆使して解き明かす、その可能性と限界。司会者と女子アナウンサー、出演者と視聴者、生放送と物語、テレビ批評、マクルーハン批判…あまりにも多様な要素をもつ“電気製品”の真実を示す33の評論。
目次
マイク・ボンジョルノの現象学
偶然と筋―テレビ経験と美学
音楽とラジオとテレビ
テレビについての覚書
テレビのメッセージについての記号学的探究のために
記号学のゲリラ戦にむけて
中断されたコギト
テレビ広告についてわたしたちが知らないこと
テレビ的幻影
テレビ批評の定義のために〔ほか〕
著者等紹介
エーコ,ウンベルト[エーコ,ウンベルト] [Eco,Umberto]
1932年イタリア生まれ。小説家・記号学者。現代を代表する碩学として幅広い著作を上梓。1980年、中世の修道院を舞台にした小説『薔薇の名前』を発表し、世界5500万部を超えるベストセラーとなる。2016年没
和田忠彦[ワダタダヒコ]
1952年生まれ。東京外国語大学名誉教授。専攻はイタリア近現代文学・文化芸術論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。