内容説明
育ての親の万七の後を継ぎ、よろず仕事を請け負うお市――行方捜しをこなすうち、やがて自身の過去の事件に行きつくことに。元岡っ引きだった万七の仲間だったという男がもってきた盗賊の下手人捜し。そこには、お市がこれまで封印していたじつの父母の死の謎が隠されていた……人情捕物帖、シリーズ第二作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千日紅
5
敬愛する元岡っ引きの万七が不審死を遂げ、幼女のお市は遺されたよろず屋を継いだ。使い事や用心棒に人探し、舞い込む頼みをこなすなか、かつて万七の取り逃がした盗賊漁火の小四郎が江戸に戻っていることを知る。探索に乗り出したお市は、小四郎が犯した押し込みの陰で、じつの父と母が巻き込まれていあた事実に辿り着く。何者かに両親を殺された、あの辛い過去に改めて向き合うお市の運命は?2020/05/29
藤よい
4
盗賊の話が絡んできて、面白さが増しました。殺された万七が追っていた事件やお市の両親が殺害された事件が絡み、一気読みでした。万七のことはまた次巻ではっきりするのかな…。2020/11/25
mike_sugino
4
図書館で借りて読了。現代で言えば探偵も含まれるよろず屋を継いだお市を主人公とするシリーズ二作目で、彼女の亡くなった両親の謎をめぐる連作っぽくなっていたね。相変わらず簪を武器に立ち回りを演じるハードボイルドさもあり、痛快だった。しかし、著書の急逝により最大の謎だった育ててくれた万七の死が永久に闇の中とは、残念すぎるわ。2020/04/01
たかさん
2
一巻に続いて、難事件に挑むお市が健気。そして両親の殺害事件を追いかけていく姿が、これも哀愁がある。早くも、三巻が楽しみです。2020/01/20
もってぃ!
0
3.0/5.0 ★★★2023/05/18