講談社文庫<br> 異人館(下)

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講談社文庫
異人館(下)

  • 著者名:白石一郎【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 講談社(2020/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784062730860

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内容説明

坂本竜馬という男、あっぱれな商売人だ! 開国を目指す若き志士たちを支えたトマス・グラバー、真実の一代記。――訪日してわずか2年で独立したグラバーは、武器商人として倒幕派が必要とする艦船、銃、弾薬を供給し、長崎随一の財を成すまでになった。茶屋の娘・お園との愛、維新の志士らとの交友を通し、幕末動乱の日本がまざまざと浮き彫りになる。「倒幕の黒幕」となった男、野望の生涯を描ききった歴史小説の白眉。<上下巻>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

糜竺(びじく)

43
幕末の長崎にやって来たイギリス商人トーマス・グラバーが主人公の歴史小説。下巻です。とても読みがいがありました。単なる日本で事業を拡大した幕末の外国人商人の話ではありません。直木賞作家の白石一郎氏だけあって、人間の大切な本質的な事をストーリーの中で絶妙に組み込んでいる所が非常に味わい深かったです。特に、登場人物の林大元の冷静な視点が伝わってくるセリフが考えさせられ、そしてかっこ良かったです。桜田門外の変、生麦事件、薩英戦争など歴史的大事件もストーリーに組み込まれ、外国人目線で幕末時代を堪能できる一冊でした。2017/05/15

TheWho

16
下巻に入りオールコックの来日、桜田門外の変、生麦事件、下関戦争、薩英戦争、大政奉還、戊辰戦争、新新政府発足と動乱の幕末史が展開して行く中で、グラバーは、一介の商人から政商として介入した結果会社の倒産に至るが、日本で骨を埋める事となる。本著は、通例の幕末史とは異なり、グラバーの一生を追う事で、外国人の視点での幕末を語った稀有な史伝である。そして林大元が最後に維新に燃える各藩の下級武士に対して「あの連中は退屈だった。それだけだよ」との言葉が日本史の流れの中での真実の幕末史とも思われた。お奨めの秀作です2018/10/14

さいたまのたぬき

15
開国したばかりでやがて戦乱が始まろうとしている 日本に一旗揚げようと大勢の商人達が向います。 そんな中の一人が若き商人であるグラバー。 大きな野望をもって動き出した彼が やがて日本の歴史をも動かしていくのですが。。。 商人の1代記とよんでもおもしろい また歴史小説としてもおもしろい。 幕末好きには歴史の裏をみるようでそれもまたおもしろい。2014/09/30

yukision

13
幕末の流れが外国人の視点から描かれていて非常に興味深かった。明治維新に至る場面で武器商人となったグラバーがとても重要な役割を果たしたことだけでなく,薩摩や長州の勝因の一端も知ることが出来た。2019/03/13

バトルランナ-

11
長崎本を読むシリーズ。 江戸にいたら見えないことが長崎にいると見えると言うのは、鎖国政策の中、出島があったからなので、制限されていなければ、長崎にスポットライトが当たることはなかったんだろうな。ヒロインはお園さんさんメイン。おツルさんがヒロインだったらマッサンみたいな朝ドラになったのに。ヤンググラバーって感じ。グラバー商会がどんな感じで倒産したのかがよく分かった。4.4点。2022/06/18

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