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内容説明
ドイツ、首都ベルリン。ベルリンといえば、壁、ビール、ソーセージ。だけじゃなくって、様々な文化、様々な人々…、パリや東京とも並ぶ国際都市だ。そんな街で僕は…、僕は…、あんまり何もしていない! ベルリンという街に「なんとなく」で移住してしまった僕は、派手な観光も、胸躍る冒険もなく、ただ毎日を平凡に過ごしている。そんな僕を人はいつも「うわの空」だというのだけれど、僕なりに、些細だけれども大切なものを集めている。 ベルリンでぼんやり生きる僕の生活の記録と、街から得られる空想と、平凡な毎日ゆえに楽しめる、ちょっと小さな冒険の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
83
ベルリンで生活をするということを、一市民としてなんとなく心地よく感じている。それは人々の出自は異なっても気軽に声をかけ、時には見知らぬひとを励ましたり、誰かのために本や服をとりあえず置いておく習慣や、動物のしつけがきちんとなされ、動物の殺処分は禁止されているなど、日常で見たり触れる出来事で「色んなものが、不完全だけど共存できている」と思うから。ネガティブなところは、家賃の高騰やホームレスの多さや外国人への嫌がらせとかあるけれど。ベルリンという街で生活をするということを著者の目を通して感じられるマンガです。2021/01/02
災害大嫌い美少女・寺
76
何が好きかと問われたら、「優しい」のぐらい好きなものはない。著者のベルリン移住漫画だが、冒頭、街中で酔っぱらって怒っている女性がいる。それを見かけた通りすがりの女性が抱き締めて「つらいことあった?」と、座らせて聞いてあげるシーンがある。いきなり嬉しいような泣きたいような気分にさせられる。私が弱いから涙腺も弱いのだが、つくづく優しい人間を見るぐらい嬉しい事はない。この冒頭ですっかりこの漫画に掴まれた。絵のタッチは杉浦茂に似ていて、登場人物は動物やモンスターに描かれているが、全然厭じゃない。私の大切な漫画だ。2021/02/04
鱒子
76
ベルリン在住の日本人が考える社会の姿。ドイツの良いところアピールでもなく、日本の自己卑下でもなく。通り一辺倒の移住エッセイとは一線を画す、素敵な漫画でした。「他人の理想や考えを理解したり、邪魔せずに生きていたい」という著者の考えには共感するところが多く、考えさせられます。もちろんその反面、物事には距離感が有って、自分の邪魔をして欲しくないという希望も有ったり……。なかなか思想的な作品。続編へgo!2020/11/25
seacalf
68
『これは絶対自分好み!』と試し読みで思わず飛びついたエッセイコミック。ベルリンという街を独特な着眼点で紹介。もちろん良いことばかりではないけれど、心にゆとりのある素敵な街ではないか。出てくる人達がスター・ウォーズの酒場に集まった宇宙人達みたいにへんてこな容姿で描かれている。はじめはとっつきにくいと思ったが、文化や価値観の違う人達と接するのは、これくらいギャップがあるかもなと妙に納得。日本にも欲しいと思う色々なシステムを紹介していて楽しい。多民族コミュニティにはまだまだ馴染みがないので、とても刺激になった。2020/06/16
ホッパー
61
ベルリン滞在コミックエッセイ。人が全て不思議なキャラクターに置き換えられている、でも違和感は何故か感じない。絶妙な空気感がクセになる。次作も是非読んでみたいと思った。2022/12/11
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