内容説明
「とりもちの栄次郎」の異名を持ち、事件解決の腕にかけては江戸じゅうで右に出る者のいない孤高の同心・望月栄次郎と、名奉行の三男で直心影流の使い手・筒井十兵衛のコンビが、「永代橋のたもとに弁慶の亡霊が出る」「八幡宮でかまいたちに切りつけられた」といった庶民を震え上がらせる不可思議な事件の解決に乗り出すことに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
み
25
タイトル読みした作品、初読みの作家さん。妖モノだと思ったら、違いました(^^;2作目も手元にあるので読みます♪2020/07/12
onasu
19
タイトルで損をしている作品、てあるんだけど、これはどうかな。と言うのは、各編の名称も怪異になっているし、事件もそれを模しているのだけど、バラしてしまうと怪異は出てこない。 北町奉行所の閑職に左遷された同心望月栄次郎と南町奉行筒井政憲の三男、部屋住みの十兵衛が知り合って、何の因果か共に事件の探索にあたっていくが、そう仕向けているのは…。 最初は刃を交わす二人だが、探索を通しては共に殻を破っていき、社会の矛盾なんかも綴られていて、ポプラさんらしくないとも。とりあえずは手元にある続編の一冊を早々にかな。2020/07/18
Tatsuhito Matsuzaki
7
再読でも、スカッとします! 2022/07/02
あい
7
あやかしものではありません。同心の栄三郎と、名奉行の三男で直心影流の使い手の十兵衛。ふたりの出会いから始まり、不可思議な事件を解決しながら、お餅つながりバディの距離が縮まっていきます。ある人にとっての正義は、違う人の正義であるとは限らない。華のある時代物ではないけれど、次作も気になる作品です。2020/11/14
bvbo
2
一匹狼的同心・望月と名奉行の三男で使い手の十兵衛が不可思議な事件の解決に乗り出すことに。深川を舞台にお化け話し。望月と十兵衛も葛藤を抱えながらもコンビを組んでいくのが良かった。十兵衛父悪い人かと思いきや。 2019/12/31