- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
万葉は遠景ではない。そして私たちが万葉集を魅力あふれる「不滅の古典」と呼ぶためには、時を越えて現代を生きる、万葉びとたちの生の重みと共に歩み続ける必要がある! 女流歌人をはじめ、柿本人麻呂、山上憶良、大伴家持らとの貴重な会話を通して、その新たな相貌と精神世界とを探りあてていく。「人間」への大いなる関心・共感性をもって、多様多彩な歌林世界にわけ入る万葉講義。新装による待望の第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はちめ
7
歌人毎に編集された1冊。興味深いのは梅原猛の柿本人麻呂論に言及していること。一般的に学者は在野の研究者の成果が価値があるものであっても無視を決め込むことが多いが、正面から取り上げて評価すべきところは評価している。具体的には人麻呂が刑死せしめられたことについて支持している。中西進氏の研究者としての良心を感じる。☆☆☆☆★2020/02/11
はちめ
5
万葉集の歌人たちごとに書かれた文章を集めたもの。著者の説として知られているものの一つは山上憶良渡来人説だろう。白村江の戦い後4歳のときに医者であった父親に連れられて渡来したというもの。このことの真偽はわからないが、あってもおかしくないことだとは思う。 40代の頃、遣唐使の一員に選ばれたこと、晩年、筑前守になり同時代の太宰府の長官に大伴旅人がいて、一緒に筑紫歌壇を形成したことなど比較的生涯が明らかになっている人物だろう。ただわからないのは、山上憶良がどのようにして仏教的な無常観を身につけたかだ。☆☆☆☆★2022/07/23
-
- 電子書籍
- 異世界転移、地雷付き。9 ドラゴンノベ…
-
- 電子書籍
- ブレイクブレイド(9) メテオCOMI…