電撃文庫<br> ぽけっと・えーす!

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電撃文庫
ぽけっと・えーす!

  • ISBN:9784049126631

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内容説明

初等教育にカジノゲームが導入された時代。森本和羅はプロ育成のため、お嬢様たちが通う学園で、ポーカークラブ顧問を務めることに。
「苦手なんです、手加減というものが」
 カードを持てば修羅と化す二階堂朱梨。
「面白くなってきたっスね!」
 デザート争奪戦常勝の木之下留子。
 可愛いけれど癖が強いお嬢様たちに翻弄される彼の元にやってきたのは……。
「ご、ごきげんよう」
 トランプの絵柄が可愛いので入部したいという、純粋無垢なド素人のお嬢様、笹倉巴で――!?
 役はないけど、曲者ぞろいのお嬢様たちによる本気のお遊戯が、いまはじまる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中性色

30
命を賭けた必殺のロイヤルストレートフラッシュ。というわけで小学生三部作最終作。状況の作り方自体は確かだけど、いままでと比べると前提条件としてのリアル感はやや失われてしまってるか。あと、実際競技性のポーカーでは取り上げられないだろうけど、一般的なイメージでは日本だとファイブドローの方が印象強いから拡げるのが難しくないだろうか。個人的には留子が好み2019/11/18

わたー

29
★★★☆☆我らが蒼山サグが長きにわたる充電期間を経て、新たなる小学生たちと共に帰ってきた。今回の題材はポーカー。小学生三部作の3作目が今始まる……と、読む前は期待値が高かったのだが、その期待値を超えることはなかったかなと。IRなども絡めて、小学生がポーカーをやる理由づけなどの世界観はさすが、ベテラン作家の風格さえあったが、題材のポーカーが私には馴染みのないものなのでイマイチ作品に乗り切れなかったかなと。全体を通しては、優等生的な作品で、決して面白くないわけではないのだが、もう少しフックが欲しかったかなと。2019/11/16

まるぼろ

27
陽明学園初等科である事からポーカークラブの顧問をしている森本和羅は、初心者ながら強い才能を秘めた笹倉巴という少女と出会い…と言うお話です。序盤こそ部活物の延長線上の話かなと思いながら読んでいまいたが、ユリと巴の勝負の所から俄然面白く読む事が出来ました。正に小学生という概念は、奇跡の上位互換なのかと…w そんな小学生膨張理論な所も面白かったですが、マーヤが登場してからのクラブ内部が引き締まった感も良くて、ラストでの巴と朱梨との会話の行方も含めて次巻以降の展開も楽しみです。あと出来たらゴスロリ卓球の続きも…w2019/11/11

ぶなぶな

22
初等教育にカジノゲームが導入された時代、プレイヤーの森本和羅がお嬢様学校のポーカークラブ顧問として女子小学生の育成をする物語。ポーカーと言っても日本で馴染み深いファイブドローポーカーではなく、ノーリミットテキサスホールデムという形式のもの。駆け引きの要素が強くて面白そう。内容的に盛り上がりが見た目に弱いと感じたが、キャラ造形や彼女らの成長描写はとても良かった。その他の点でも安定の蒼山先生クオリティというか流石ですというか。小学生は膨張するって、なんなんだ…。和羅を巡る方の争い等も含め、次巻が楽しみ。2019/11/21

真白優樹

22
ギャンブル後進国として初等科からカジノ教育が始まった日本でお嬢様学校のクラブ顧問の青年の元に曲者揃いの少女達が集い、始まる物語。―――その一枚に賭けろ、誰も知らぬ未知の一枚に。裏で相当な思惑の絡み合う中、まるで深淵に続く沼のように深い世界へ飛び込む少女達。設定の妙と純真無垢な少女達の魅力が光る物語であり、正に蒼山サグ先生の真骨頂がこれ以上ない程に炸裂している、読んで損なしの物語である。未知の可能性の元に集う少女達は戦いの舞台へ。その裏、交差する慕情は戦いへと変わってしまうのか。 次巻も須らく期待である。2019/11/09

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