日本経済新聞出版<br> 「ごきぶりホイホイ」生みの親 大塚正富のヒット塾 ゼロを100に

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日本経済新聞出版
「ごきぶりホイホイ」生みの親 大塚正富のヒット塾 ゼロを100に

  • ISBN:9784532321628

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内容説明

オロナミンC ごきぶりホイホイ アースレッド ダニアース
大ヒット・ロングセラー商品を生み続けた経営者の思考と発想を、マーケティングの第一人者が徹底解剖します。

壁際を素早く走り回り、家具などの狭い隙間に逃げ込む。そんなゴキブリを捕獲するアース製薬の「ごきぶりホイホイ」が発売されたのは1973年3月。集合住宅の登場や暖房効率の向上などがゴキブリの天下を招いていた。
この商品が世に出る3年前、アース製薬(当時は木村製薬)は経営不振に陥っていた。このため、大塚製薬グループが資本参加、同社の大塚正富氏が社長に就任した。大塚製薬社長だった兄の正士氏が会長となり、正富氏に「3年でヒット商品を出せなければクビ」と申し渡したという。最初のターゲットはゴキブリ。
「必死になって考えれば、答えは出るものだ」――1970年夏、冷房が効かないバスで窓を開けると蝉の声が耳に飛び込んできた。「トリモチは蝉どころか鳥も捕る。これだ! 」――早速、10人のプロジェクトチームを編成。工場併設の研究所で数十万匹のゴキブリを相手に、まず誘引剤入りの接着剤から開発を始めた。

「オロナミンC」「ごきぶりホイホイ」「アースレッド」「ダニアース」――大塚正士氏と二人三脚で超ロングセラー商品を生み出し続けた正富氏へのインタビュー、日経ビジネススクールでの講義などをもとに、マーケティングの第一人者が、そのヒット商品開発の秘密を、実際の事例とともに分析。事例の1つひとつが、企業の商品開発担当者やマーケティング担当者にとって参考になる、生きた商品開発ストーリーです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kentaro

9
独自製品の開発には、2つの視点からの独自性が必要である。第1に、「問題発見の独自性」、第2に、「問題解決の独自性」である。第1の問題発見の独自性のなかには、顧客や顧客が置かれた状況も含まれる。害虫駆除製品の開発には2人の顧客の視点が必要となる。ユーザーと駆除する害虫の双方である。それぞれに問題が存在している可能性がある。正富氏は「製品には必ず欠点がある」との考え方の下、探索をする。その手掛かりは顧客の行動を観察することにあった。顧客が製品を使用する行動において発生し得る問題探索によって、欠点発見に繋げた。2018/12/20

モビエイト

3
大塚製薬のオロナミンC、アース製薬ゴキブリホイホイ等のロングセラー商品の開発秘話、考え方がわかり良かったです。商品力だけではなく、ネーミング、パッケージも良くないと売れないのだと思いました。2018/11/30

いぬたち

2
表紙のコミカルさに目がついてホイホイされるが如く手にとってみたが思ったより硬派な一冊であった。大塚製薬創業者の六男として生まれ成長しアース製薬社長に抜擢されて現在に至るまで様々なアイデアを思いつきヒットを生み出した伝記と正富氏の行動や考えを分析が大まかな内容であるが思いの外充実した内容で大変楽しめた。大塚正富氏本人やアース製薬社から直接情報提供がなされており細やかに書かれたことも多く偉人の頭脳を垣間見ることができた。2019/08/13

崎也

1
オロナミンCやオロナインH軟膏やアースレッドやアースノーマットやごきぶりホイホイはもちろん、コバエがホイホイの生みの親である大塚正富氏の歴史はもちろん、アース製薬の歴史もこの1冊で学べられますし、ごきぶりホイホイの製作秘話やコバエがホイホイの誕生秘話まで学べられます。

タイユウ

1
仕事に活かせそう。 販売促進にも活用できると思いました。2019/01/06

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