集英社文庫<br> 本人に訊く <壱> よろしく懐旧篇

個数:1
紙書籍版価格
¥770
  • 電子書籍
  • Reader

集英社文庫
本人に訊く <壱> よろしく懐旧篇

  • ISBN:9784087440126

ファイル: /

内容説明

デビュー作『さらば国分寺書店のオババ』から、青春小説の金字塔『哀愁の町に霧が降るのだ』、SF小説の傑作『アド・バード』『武装島田倉庫』など、94年までに発表した78作品の創作の裏事情に、盟友の文芸評論家・目黒考二がスルドク切り込むおもしろすぎる対談集。コワモテ高校生時代、敏腕商業誌編集長時代に書いた小説や秘蔵写真など、おまけ収録も盛り沢山。椎名誠全著作検証シリーズ第1弾。

目次

はじめに
1 ガリ版書乱時代
さらば国分寺書店のオババ
わしらは怪しい探険隊
気分はだぼだぼソース
かつをぶしの時代なのだ
もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵
哀愁の町に霧が降るのだ
場外乱闘はこれからだ
ジョン万作の逃亡
地球どこでも不思議旅
男たちの真剣おもしろ話
いま この人が好きだ!
特別収録1「白い手」
特別収録2「赤い斑点のまむしの話」
特別収録3「突起」
2 活字大逆上時代
風にころがる映画もあった
シークがきた
インドでわしも考えた
赤眼評論
日本細末端真実紀行
風景進化論
あやしい探検隊 北へ

ネックレス・アイランド
むははは日記
イスタンブールでなまず釣り。
全日本食えばわかる図鑑
岳物語
あやしい探検隊不思議島へ行く
シベリア夢幻 零下59度のツンドラを行く
むはの断面図
フグと低気圧
海を見にいく
パタゴニア あるいは風とタンポポの物語り
ロシアにおけるニタリノフの便座について
少年の夏
菜の花物語
活字のサーカス
新橋烏森口青春篇
シベリア追跡
犬の系譜
長く素晴らしく憂鬱な一日
熱風大陸 ダーウィンの海をめざして
ハーケンと夏みかん
さよなら、海の女たち
あやしい探検隊 海で笑う
ねじのかいてん
特別収録4「『定本 岳物語』あとがき」
3 波頭怒濤之空電時代
土星を見るひと
白い手
ホネのような話
旅から帰ってきて
風の国へ・駱駝狩り
酔眼装置のあるところ
アド・バード
なつのしっぽ
小さなやわらかい午後
街角で笑う犬
水域
発作的座談会
武装島田倉庫
あやしい探検隊 アフリカ乱入
ナマコもいつか月を見る
胃袋を買いに。
銀座のカラス
ハマボウフウの花や風
ドス・アギラス号の冒険
草の海 モンゴル奥地への旅
むはの迷走
南島だより
ひるめしのもんだい
ねむたいライオン
草の国の少年たち
地下生活者
おろかな日々
私広告
フィルム旅芸人の記録
中国の鳥人
喰寝呑泄
モンパの木の下で
ガリコン式映写装置
はるさきのへび
特別収録5「アドバタイジング・バード」
特別収録6「クレイジー・キャンペーン」
あとがき
文庫化リスト<壱>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

26
 椎名・目黒コンビが、時系列に椎名作品を語る。読んでる本もありゃ、ない本もあって、予習・復習もできる最良のブックガイド。これだけ、書く椎名さんも凄いが、それを読み、正直に批評する目黒さんも凄い。2020/03/15

ツバメマン★こち亀読破中

20
椎名誠の初〜中期の作品について、目黒考二が時系列に椎名本人にその背景を尋問していく(笑)この辺の作品は殆ど読んだけど、内容を覚えていないものも多い。でも書いた本人も覚えていないようだからしょうがないか。因みに僕が椎名作品を初めて読んだのは「フグと低気圧」文庫版で、新刊で買ったから1989年のこと…(ここで感慨にふけるツバメマン)。途中挟み込まれる同人誌に書かれた「アド・バード」「白い手」の元になった作品や、岳自身による「岳物語」への思いなども良かった!2022/01/10

ドナルド@灯れ松明の火

18
椎名さんの過去の作品を漏らさず、本の雑誌社初期メンバーの目黒さんが書評をしていく。いやー懐かしい。読んでなかった作品も出てきて興味津々。それにしても改めて多量の作品にびっくりする。 お薦め2020/11/20

時代

15
椎名さんの発刊した書籍を時系列的に全て評していく企画。目黒と椎名の当事者二人が邂逅するのだが、そりゃまぁ覚えてない事の方が多いよな。目黒さんの評価が辛辣で椎名さんもたじたじなところが微笑ましい。ずっと昔だがほとんど読んだ本なので、その当時の自分の事を思い出しながら読んだ。ほんとに懐かしい◎◎2019/08/29

緋莢

13
この目黒考二というのは、書評家・北上次郎の本名で…というのは椎名誠の本を読んでいる人には説明不要のことでしょう。ともに『本の雑誌』をたちあげた古くからの知り合いというのもお馴染みでしょう。「椎名誠旅する文学館」をネット上に開設する際に<椎名誠の全著作を現在の段階ですべて読み、その裏側の事情 作者の意図などについてのインタビューを行うことを提案され>、始まった企画で 1979年のデビュー作『さらば国分寺書店のオババ』から、1994年の『はるさきのへび』まで 78作品までが収録されています(続く2019/12/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14204890
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数2件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす