内容説明
グリッドマンの知られざるもう一つの戦い。
記憶喪失の少年・響裕太は、“ハイパーエージェント”グリッドマンと合体。世界の神である新条アカネが創り出す怪獣から人々を守るため、日々戦っていた。
そんな折、裕太たちグリッドマン同盟は、ツツジ台高校の学園祭に合わせて現れた怪獣メカグールギラスを撃破し、アカネの挑戦を退ける。これでしばらくは平和な日々が続くかもしれないと、安堵したのも束の間。裕太が目を覚ますと、そこは彼が過去にグリッドマンと初めて出会った日だった。そしてさらに、倒したはずの怪獣が再び現れる。
何が起こっているのかわからず困惑する裕太たち。しかもアカネは、「その世界」では自分たちの知る彼女とは雰囲気の違う存在になっていた。やがて同じ時間を繰り返しているのではと予想する一同だったが、今度は体験した覚えのない出来事が次々と起こるようになり、ついには未知の怪獣が襲いかかってくる。
この世界は、誰の手によって生み出されたものなのか。果たして裕太たちの運命は――!?
話題沸騰の人気作SSSS.GRIDMANが、ついに小説化!
完全オリジナルストーリーで、グリッドマンのもう一つの戦いが描かれる!!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズ
34
新条アカネが過去に創造しようとして失敗した、アンチのような思考能力とアカネの姿にもなれる変身能力を持つ自分のバックアップ怪獣がアレクシスに密かに実体化させられ、黒髪眼鏡の新条アカネに姿を変えて新たな神として叛逆を始めるIFストーリー。アニメ版では描かれなかったもう一つのグリッドマンの物語。黒アカネによる時間遡行と記憶妨害により、過去の怪獣達との再戦と記憶を失った仲間達に苦悩する裕太と、強大なパワーと破壊力を好んでいたアカネと異なり、幻覚や搦め手を得意とする怪獣でグリッドマンを翻弄する黒アカネとの戦いが最高2021/05/12
ホシナーたかはし
19
♪ぐりっめ~ん、べぇべだんだん♪アニメや特撮の、クール目の間にある総集編のようで、全く新しいもう一つの物語。OPにしか出なかったボラーの雄姿や、本放送で無かった合体パターンがあります。昔の特撮、藤田和日郎作品の、強大な力を得る代わりの代償を書かれているところが、本作も特撮なのだと再認識させる要素になっています。私としては、六花の体操着姿とプリクラシーンがとおとい。べぇべだんだん♪2019/09/24
ささきち
14
公式ノベライズにこの作者をもってくるとは素晴らしいと思いませんか?読んでいて思ったのがノベライズ系って原作と違和感が出る物だと思っていたんだけどそれが見つからずに最後まで読んじゃったよ。これはifとかの物語ではなく本編で描かれなかったけど本編にあった出来事だと思って良いんだろうか?あかねの傑作でも敗北しアンチがアレクシスに襲われた後裕太達が文化祭を楽しんだ後寝て起きたら世界は最初の立花の家で倒れていたとこからやり直しが始まる。同じ世界だけど違う物語既視感を感じながらも戦いそしてこの世界はおかしいと 2019/10/27
タイコンデロガ級
14
メカグールギラス戦後から別れたもうひとつのストーリー。 ノベライズという文字媒体のお陰で、キャラクターの心理・内面が映像よりストレートに記されてますね。 ヴィットが響君にアドバイスするシーンがあるんですが、そう言えばアニメ本編中だとこの二人、尺と展開の都合か面と向かって会話する場面ほぼ無かったんで嬉しい所。 あと六花とアカネの、そっち方面のネタを期待している人にも安心!!だと思います。 VOL.2が楽しみです。2019/09/23
のれん
12
アニメグリッドマン&特撮ファンに送るIFストーリー小説。 アニメ8話で分岐しているが、アニメ全話を視聴しないと所々のキャラの描写は分からないだろうし、記憶消去、世界線変更などのノリはSF関係と言うより昨今のライダー関係設定に似てる。 内輪向けのファンブックという感じで続編前提の展開も含め、中々人を選ぶ内容。評価も後編? というか続編なしでは語れない。2019/10/08