電撃文庫<br> スイレン・グラフティ(2) もすこしつづく、ナイショの同居

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電撃文庫
スイレン・グラフティ(2) もすこしつづく、ナイショの同居

  • ISBN:9784049128062

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内容説明

わたし、池野彗花はごくごくふつーの高校生。あの娘、庭上蓮は席が隣の同級生。蓮はプロの漫画家になるってすっごくがんばってて、わたし、応援してるんだ。いろいろあってナイショの同居は続き、待ちに待った夏休み! 今回蓮が挑むのは同人誌即売会への初参加?! わたしはその手伝いをしてたんだけど……

「やっぱ口だけじゃねぇか。彗花は漫画描いたことねーもんな」
「蓮の、バカッ! いくじなしっ!」

……ちょっとしたことが原因で、ケンカ、しちゃった。わたしたち、無事に本を完成させてイベント参加できるかなぁ……。チクチクそわそわ混じりのガールズ青春グラフティ、第2弾です!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スズ

37
彗花の母の帰国の為アパートから出ていく事になった蓮。ネグレクトの父の家に帰る事になる彼女を心配する彗花に気丈に振る舞う蓮に負い目を感じつつ、久しぶりの母との生活に安堵を覚える彗花だが、母から海外に共に引っ越すか祖父母の家に預かってもらうか選択を迫られ…。「二人だけ」の同居生活を始めた二人が、共にパートナーとして同人誌作りに熱意をぶつけていく漫画パートと、手作り餃子や放課後のアイスの買い食い等の日常パートの構成がとても上手でずっと同居生活を見ていたい。作品作りの喜びと苦悩もしっかり描かれていて読み応えあり。2020/04/26

よっち

32
いろいろあってナイショの同居を継続することになった彗花と蓮。夏休みに二人で行った同人誌即売会でいろいろ刺激を受けた蓮が、手伝う彗花と一緒に同人誌即売会へ初挑戦する第二弾。二人暮らしに至るまでの彗花の判断はそれで良かったのかな…と思わなくもなかったですが、たびたびケンカや衝突しながらも少しずつ絆を深めてゆく関係がいいですね。悲喜こもごもだった同人誌即売会でも印象的な出会いがあって、示唆されたそう遠くない未来に起こる出来事や二人の今の状況がどうなるのか、立ち向かう相棒二人の奮闘をまた読んでみたいと思いました。2019/09/11

Mu@芒羊會

23
あーやっぱり好きだなあ、このお話。女の子同士の青春友情物語2巻目。この何かに向かって頑張って成し遂げようとする姿がとてもいい。しかもそれが創作関係なのが、幾度もわかるわあと頷いてしまった。その怖さも、苦しさも、喜びも、創作するものの特権だよ。物語的には今巻は同人誌即売会に参加するお話なんだけど、個人的に非常にタイムリーで胸に突き刺さった。いやあ、今から一冊も売れなかった時の心構えをしとかなきゃ(震)うん、面白かった。そしてまだ続きが有りそうなところも良かった。次巻、期待してます。2019/09/19

真白優樹

15
夏休み、即売会初参加を目指す蓮を彗花が応援する中、ふとしたことから二人が喧嘩してしまう今巻。―――未来に君がいるから歩いていける、だから掴める星がある。 時に笑い時に泣いて。ぶつかり合って喧嘩して。だから乗り越えられる壁がある。蓮と彗花、一言では言い表せぬ絆を持つ二人が大きなイベントを通じて同じ目標へ向かい絆を深める。もすこしだけ続いた等身大のこの一瞬しかない青春が瑞々しく、とても爽やかな読了感を味わえる巻である。夏を越え進む秋、その季節もその先も見てみたい。 期待を込めて次巻も勿論楽しみである。2019/09/10

ぶなぶな

14
大きな同人誌即売会に参加し、それをきっかけに彗花と蓮も小規模なものに出展を決め...という第2巻。この空気感とか滲み出る温かさとか好きだなあ。一緒にいる時間が長くなると気が触れて喧嘩してしまうこともあるけれど、相手の気持ちを思いやって自分の気持ちに素直になって、二人はすぐに仲直りできる。小さな即売会にはコミケなどとは違うアットホームさがあって、こうして蓮の居場所が少しずつ増えていったら嬉しい。いつまでも浸っていたい心地良さがあって、長く続いてほしいと思う。蓮の居候を騙し騙しやり過ごしているのが不安だ。2019/10/08

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