内容説明
2019年のNHK大河ドラマ「いだてん」第1部(第1回~24回)のシナリオ集。
「日本マラソンの父」金栗四三編の興奮が蘇る!
「いだてん」は宮藤官九郎氏が、4年近い月日をかけて完成させた大傑作だ。
第1部は、日本人で初めてオリンピックに出場した選手で「日本マラソンの父」と言われる金栗四三の半生を描いている。
同時代に生きた落語家の古今亭志ん生の生き様を織り交ぜながら、日本の明治から昭和のスポーツ史を見事に面白く”物語”に仕立てた。
これができるのは、エンターテインメント界のリーダー、宮藤官九郎しかいないだろう。
スポーツへのリスペクトと、落語に対する愛がぎっしりと詰まった作品だ。
この「完全シナリオ集」は、いわゆる決定稿と言われる役者やスタッフに配られる台本をまとめたものである。
台本は撮影現場で適宜変更されるため、実際放送されたものとの違いを楽しむのも、通にはおすすめ。
通でなくても、シナリオを読むことで、金栗四三の熱量や、若き志ん生の破天荒ぶりに泣いたり笑ったりができる。
そして、じっくりと宮藤氏の天才性を知ることになるだろう。
巻頭にはカラーでドラマの名シーンが、巻末には、豪華なオリジナル企画が3本収録。
中村勘九郎×綾瀬はるか対談/松尾スズキインタビュー/森山未來インタビュー
役者が、宮藤脚本をどう解釈し、どう演じたかが分かり、これも面白い。
何度も読みたくなる作品だ。
*本電子書籍は生田斗真さんの写真を掲載しておりません
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
21
去年一年、しっかり楽しませてもらった「いだてん」。シナリオで読むと、どの場面も目に浮かんで泣けてしまう。やっぱりぜったいに面白かったよ!いだてん最高じゃんねえ!と一人で興奮しながら読みました。収録されている対談で勘九郎さんと綾瀬はるかさんが視聴率のことに触れていたけど、いやもうぜったいこの大河は残りますから、その真価が正確に評価されたとき、わたしはリアルタイムで応援してたって笑うんだから、と思いました。大好きだ「いだてん」。2020/07/11
五月雨みどり
10
第4~8回がオンデマンド配信されていない(ピエールの野郎~💢)ので、そこだけ2度読み。シナリオ自体素晴らしい出来なんだけど、ドラマの空気感を心底感じるのは難しく(シナリオを具現するキャストや演出や音楽やセット・ロケ・VFXがグッジョブ過ぎて)、登場人物が多い&時代錯綜するから、やっぱ画と音がないと。今年の春口くらいからやっと円盤になるので、それまでの辛抱。2020/01/19
法水
10
活字で読んでも面白いものは面白い。特に四三が女子スポーツの普及に尽力するようになってからは感動の連続。シマが脚を出して走ったことを父親らに責められた際、「女子が脚ば出して何が悪かね!」「男子は良くて、女子は悪か理由ばお聞かせ願いたい!」「(女子の体が好奇の目にさらされるのは)そりゃ男が悪か! 女子にゃ何の非もなか!」といった一連の四三の台詞が素晴らしい。やっぱり円盤買おうかなぁ。2019/12/26
paluko
7
読友さんの、「大好きないだてんを語る会」にTV持ってないのに参加しようと借りてきた本。結局イベントはお流れになりましたが…視聴率最低の意味はほぼ開いた瞬間にわかりました。とにかく場面転換(しかも時代・語り手・場所が容赦なく飛ぶ)が多い。ご高齢の大河ファンには受け入れがたいスピード感だったと容易に推測できます。内容的には女子体育、ドッヂボール、インターバル走法、ランニングシューズ、熱中症対策などなど様々な「事始め」が語られ非常に興味深いものです。ノベライズしたら読みごたえのある歴史&スポーツ史小説になりそう2020/03/07
めめ
6
ノベライズではなく完全シナリオ集だが全話視聴しているので脳内補完で物語として読めると思い購入。面白い!実際に映像化された部分、カットされた部分、逆にシナリオにはないがアドリブ等で足し込まれた部分が判り、映像を思い浮かべながら読むとディレクターズカット版を視聴している気分が味わえる。ディープないだてんファン必見の書。2019/09/10
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