内容説明
《まえがきより》
近年の日本人は、世の中が理想通り動くのが当たり前、と思うようになった。ところが、戦前の日本の現実を知っている世代の私などは、いつの時代だって現世は思い通りにならなくて当たり前、と思って来たのである。これが大きな違いだ。
思い通りにならない世界だから、文学も絵画も映画も生れるのだ。(中略)絵画も映画も、皆作品にこの悲しみの世の一部を必ず切り取って埋め込んで来たのだ。
その悲しみや不運をどう処理してきたかが、個人の歴史そのものなのだ。(後略)
悲しみや苦悶を抱えながら、人はどうすれば清らかに生きていけるのか。真面目な人生のための道標となる貴重な一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
布遊
2
年貢の納め時・・人にもものにも限度はあるが、それは自分で決定するもの。 老いへの心構え、知っておくのに早すぎることはない。2014/10/09
yuko-k
0
「何歳で死のうと・・自分がどれだけ深く人を愛したかということ、どれだけおもしろい体験をできたか・・それが人並み以上に豊であれば納得して、死にやすくなる。」若く元気な時は多忙に紛れて人生の終末などに考えが及ばない。身内の病気や死に直面したり自分の体に衰えを感じた時になって、不安に打ちのめされジタバタしないように読んでおいた方がいい一冊。物に執着せず、平凡な生活の中から学び得るものを引き出す癖をつけ、謙虚で・・善く老いたいものです。2012/06/24
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