LINE文庫エッジ<br> 勇者の君ともう一度ここから。

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LINE文庫エッジ
勇者の君ともう一度ここから。

  • ISBN:9784908588884

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内容説明

勇者セラフィルナは、己の命と引き換えに狂神を討ち倒し、世界を救った。
一方、かつて勇者と共に旅をしていた隻腕の青年ジャンは、片田舎にて後悔の日々を過ごしていた。剣神と呼ばれながら、彼は逃げ出したのだ。──たかが腕を切り落とされた程度で。
そんなジャンの下へ現れた王都からの使者が告げる。
「勇者はまだ生きている。世界と彼女を救いたければ私たちと共に来てほしい」
「……どうして俺なんだ?」
「キミに伝えたいことがあるようだった。もし会わないというのならば、聞くべきではない。恐らく、その言葉を永遠に背負うことになるだろうから」
亡くした腕の代わりに魔神器『ヴルムの真腕』を与えられ、救われなかった少女のために、ジャンは再び立ち上がる。
今度は逃げたりしない。最後まで彼女のそばにいるのだと。
狂神の呪いを浴び、心を失った少女の傍らに、腕を失った男が寄り添う。
未来は優しく、果てなく、幸せになれるのだと信じて。


──勇者の君ともう一度ここから。
今、最高の感動ファンタジーが幕を開ける!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

36
己と引き換えに狂神を討ち倒し世界を救った勇者セラフィルナ。一方、片腕を失って戦線離脱し失意の日々を送っていた剣聖・ジャンが、世界と彼女を救うために再び立ち上がるファンタジー。狂神を打倒した代償として呪いを浴びたセラを救うため、魔神器『ヴルムの真腕』を与えられて彼女のそばにいることを誓うジャン。ストーリーとしては登場人物も少なくシンプルな王道展開でしたけど、ずっと心残りで一度は諦めかけていた大切な人と再会し、これからも共にあるために2人で一緒に戦うことを決意したこれからの展開に期待したくなる物語でした。 2019/10/30

まっさん

29
★★ 設定良し・世界観良し・文章力良し、にも関わらず物語全体を通して物足りなさを感じるのは序盤の展開が理由なのか。一度戦いから逃げてしまった主人公が愛する勇者のために全てを投げ打ってでも足掻く物語なのに、肝心の2人の冒険時のエピソードを描かないせいでほとんど感情移入が出来なかったところが少し厳しいかなと。ましてや物語の途中途中で過去を思い起こすというような形ですら2人の話が出てこないところは流石に驚いたし、再会後の2人のエピソードも街に遊びに行くくらいしか2人のエピソードがないので、結局どこまでい→2019/10/31

MERLI

18
王道ファンタジー、そこに後悔や愛といった要素が混ざり込み想像もしえない展開に読む手が止まりませんでした。絶望の中にある、ささやかで溢れんばかりの幸福というのも惹きつけられたポイントですね。さすが「2019年一番泣けるファンタジー」と銘打つことはある…、自分は泣かなかったけど。心が枯れているのかな?2019/10/14

真白優樹

16
勇者の少女が己の命と引き換えに狂神を討った世界で、かつて勇者を見捨て逃げた剣神と呼ばれた青年が、生きていた勇者を救う為藻掻く物語。―――もう二度と後悔したくない、だから今度こそどんな道でも。 二人が辿り着くべきは幸福な結末、その前にこれでもかと立ち塞がり心を追い詰めてくる試練を一つずつ乗り越えていくこの物語。辛く苦しく、だけどそれでも君が隣にいるから甘く。真っ直ぐに心を突き刺してくる涙腺に攻め込んでくる物語であり、心揺さぶる美しく綺麗な王道のファンタジーである。二人の旅の行方とは。 次巻も楽しみである。2019/09/06

かっぱ

15
命と引き換えに世界を救った勇者とかつて剣神と呼ばれた男が再び出会うところから始まる物語。狂神を打ち破り平和を勝ち取った勇者は命を落としておらず、そんな彼女セラフィルナを救うために隻腕の青年ジャンが立ち上がる。これは後悔の物語だ。腕を失くしたことで彼女から逃げてしまった過去の悔いを清算するための物語だ。制御できなくなった魔神器に身体を食い潰されながら狂神の置き土産とも呼べる呪いに独り抗い続けるセラに対して最後まで真っ直ぐに貫き通したジャンの姿勢がたまらなくカッコイイ。二人のその先に幸せがあることを只々願う2019/11/25

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