内容説明
渋谷駅から2駅目のそこそこ大きな街。駅からほど近い路地の奥に、その店「灯火亭」はある。心づくしの季節の料理とそれらに合わせた酒。そして、なにより、さりげない気づかいにあふれた主のユウさんのもてなしが待っている。今夜も人生に迷う人々がやって来て――やがて、大切な何かに気づいてゆく。ちょっぴりほろ苦くて、でも優しい、大人の心を癒す連作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
186
体が疲れた時でもいい。心が疲れた時でもいい。悲しい時、悩みがある時、もちろんなんでもない時でも、元気な時でも、料理とお酒で、一人で飲んでも、カウンターで常連さんと話をしながらでも、癒やしという灯火を点けてくれる。そんな素敵で大人感覚な居酒屋。妖艶なユウさんが、きっと癒やしや気づき、元気を与えてくれるはず。いい居酒屋なんだらうなあ。自分だけの秘密の隠れ家にしたくなる居酒屋ですね。(ただ前作から間隔があったから、前作の内容を忘れてる 笑)2019/10/26
モルク
80
病院での長~い待ち時間にて読了。灯火亭シリーズ第2弾。行き詰まったり、悩みを大なり小なり持つ人々がふらりと入った店、灯火亭で心のこもった美味しい料理と店主ユウさん、そして少しお節介かもしれないけど常連さんたちの介入で救われていく。私は一人でお店に入ることがすごく苦手なんだけど、こんなお店で、美味しいお酒とお料理に舌鼓をうち、ユウさんと話してみたい。でも今回もユウさんのことは知ることができなかった。残念。次作シリーズ第3弾で教えてもらえるのかな。2026/02/27
真理そら
71
ちょっと気になる常連がんもさん、奄美からいきなり上京してきた母、元カレと彼女の来店(元カレはなぜこんな女を選んだんだろうという疑問もありつつ)など亜海の周りは騒がしいが、この話題が中心になる訳でもなく灯火亭の日々は過ぎていく。『再出発の味』は中学時代からの友情もの、このタイプの物語は好きだ。相変わらずユウさんは元幹部自衛官という以上のこと(例えばなぜ女装なのかとか)は謎のまま。2024/06/06
くぅ
49
腰痛で動けないのをいいことに2冊目も。こちらもあたたかく美味しそう。皆さんのその後も凄く気になります。竹下さんはどんなレシピで勝負することにしたのかな?亜海ちゃんはあの人と時期をずらした誕生日をちゃんとお祝いできたかな?そして最後、最高のお祝いが出来たかしら?食べた人の笑顔あってこその料理。これは料理に限らず家事や仕事全てに同じじゃないかな。自分のためにっていうときも人生の中で必要な時があるだろうけれど、自分の働きが誰かの笑顔に結びついたらそのとき間違えなくいい仕事をしているんだと思う。〈積本-10〉2021/03/28
ジュール リブレ
46
灯火亭シリーズ二作目も読了。味わい深い短編集でした。前作で口切りしてくれた亜美さんが語る作品が、改めて冒頭にあり、成長が感じられるのと、巻末の店主・ユウさん語りの超短編が、店じまいの時間を厳かに告げてくれる。途中は、新参のお客さんと常連さんとが入り混じり、深い味わいにつながつてくるかな。こんな一杯、訪ねてみたい。2019/07/29




