内容説明
《貴種》と呼ばれる吸血鬼が支配する中世西欧的世界。教会で養われていた少年は、吸血鬼の少年と出会い、共に都を目指して旅をすることになった。その途中、遭遇する様々な出来事は、まさに変革の兆しが見える世界と連動していた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しましまこ
17
うすうす分かってましたよ。このどうしようもない結末…夜でいいのに…2019/09/16
小梅さん。
13
篠田せんせいのこういう話、大好きなのに、予想外に読むのに時間がかかってしまった。 こういう、ゴシックな話、大好きなのに。 分厚さと二段組みのボリュームはさすが。 オラフの過去があまりにも凄絶で、読むのが辛かった。 でも、それが出会いをもたらしてくれてはいるのだけど。 ミハイの壊れっぷりはぞっとした。 哀れでもあるけれど、、、 でも、正直、あのラストは私の好みではなかった。 ラウルとイオアン、大好きだったのに。 衝撃で、思いも寄らないというのは確かだけど、、、 2019/09/23
びぎR
0
『上王を返上したミハイは貴種の源である聖都を目指してハイドリヒの思い人ブランシェフルールに迫る。魔女の力を持つアイーシャを中心にそれを阻止しようとするが。。。』 黎明の書シリーズ最終巻ということで広げた風呂敷をたたみにかかる。謎に包まれたオラフの半生やピエール師の現在が描かれたり、主要キャラ以外にもスポットが当たる。 肝心の貴種の正体や世界の秘密にはSF的な説明が与えられたりして。。。 なかなかブッ飛んだ展開と結末だった。「もうちょっと穏便にまとめられなかったかな~」が正直な感想。2025/02/28
たろさ
0
怒涛の展開に驚きすぎて、ついていくのが精一杯。何となく簡単には終われないよね、と思いながらも、このラストは。最後まで何故この、懲りないだけの、「イオアンの伴侶」というだけのラウルが、重要人物なのが謎だった。彼はミハイにさえ惹かれ、ピエール師をも突き放すことが出来なかった。その器はとてつもなく大きかったのか。「在れ、光よ」少年は生涯の道連れとなる友と出会う。隔てる運命もなく共に行くことができる。どこまでも共に。どこまでも。ーーこのからだそらのみぢんにちらばれ。そこに救いを見出したいのは、我の勝手か。2019/12/05
ムーミンママ
0
待ちに待った最終巻。 主な登場人物 皆さん ふっ切れてました。特にミハイさんが(笑) イオアンの成長は もっと見たかったかなー。オラフさんの過去も壮絶だった。思ってた感じとは違うラストでした。2019/10/25