内容説明
日本一の「江戸店持京商人」になろうと修業し、実家の茜屋にもどってきた清兵衛。だが店は、父親の放蕩三昧で火の車だった。なんとか立て直したものの、問題は山積み。新たな名品を扱うため、奔走するが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
46
信じられるのは親兄弟だけと言うけど~の部分で笑ってしまった。たしかに清兵衛にとって父と妹は要警戒の相手だもの。茜屋再建はなかなか軌道に乗らないけれど、敵役も含めて陰険さがないのでサラッと読める。堺の街の描写も丁寧。2019/10/06
サケ太
21
大坂商人のテンポの良さは変わらず。不穏な気配。仕入れた縮緬を巡る騒動。なんもかんも上手くいくわけではない。清兵衛は知恵をしぼって難問に挑む。理想は遠く、それでも挑む事はやめない。2019/08/01
tomtom
19
だんだん皆が一丸となって行ってるように感じる。商人は口が上手いなぁ。縮緬でこの先盛り返せるといいな。2023/07/03
maito/まいと
14
清兵衛奮闘劇、続編。今回も終盤まで押されっぱなしの苦しい展開。でもその中でも"基本"を守り続けるその姿勢は見習うところが多い。派手さよりも泥臭さ、したたかさよりも誠実さ。自転車操業から抜け出せない状況だけど、前作よりはきっちり危機を抜け出した・・・かな?糸割符制度のことなど、時代背景の中でも商機が見え隠れする演出が憎い(笑)前作からのメンバーは変わらず登場し、どこか抜けていながら、欠けると物足りない魅力を醸し出す。コネクションもつながりも全て大事。忘れちゃいけないなあ。2019/07/30
だいゆー
4
(^^;2019/08/02