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内容説明
生まれつき顔に太田母斑(おおたぼはん)と呼ばれる青いアザを持つ女子高生・青山瑠璃子。アザのことを気にしすぎないよう、周りにも気を使われないよう生きてきた。新たな担任教師の神田と出会った瑠璃子はある日、神田の手帳を目にしてしまう。クラスメイトの特徴がびっしりと書き込まれているのに、自分だけ空欄なことに気づいた瑠璃子は神田を問い詰めに行く。しかし、神田は“相貌失認(そうぼうしつにん)”という人の顔を判別できない症状を患っており――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
36
太田母斑という青あざがある高校生と、相貌失認(顔がわからない)な担任の先生が出会う1巻です。20年ほど前、地方で作品を制作中にお世話になった素敵な女の子が、泊りがけ作業で私の部屋に泊まった時に「きららさんには見せられるかも」と化粧を落として見せてくれたのが顔の半分を覆う太田母斑でした。3か月ほど一緒に作業をするうちに彼女は信頼する友人ができ、別れるころにはほぼ素顔で笑顔でした。周囲にできることは待つこと、うけとめることでしょうか。彼女が心を開いてくれたときの喜びは忘れられません。2024/02/06
トラシショウ。
32
「こんな気持ち初めてだ。笑いたいのに泣きたい気持ち、泣きたいのに笑いたい気持ち」。読み友さんの感想から。生まれつき太田母斑と呼ばれる右目周辺に大きな青い痣を抱えて生きる女子高生・青山瑠璃子のクラスの新たな担任は、若く端正な顔立ちの神田野光。落し物として拾われた受け持ちの生徒の特徴をびっしりと書いた彼のメモ帳に、何故か自分だけ記載が無い事を見つけた彼女は神田にその事を問い詰めるが、神田にはある秘密があり・・・。心に傷を負った二人を中心に描く青春以上、恋愛未満な何とも切ない物語(以下コメ欄に余談)。2019/07/30
まひる
29
小説すばる3月号で紹介されており、気になって。映えるという言葉が出来たくらい見た目が重要視される今。顔に痣のある高校生瑠璃子。相貌失認という、顔を認識出来ないハンデを持つ担任の神田先生だが、瑠璃子だけは見つけられる。とっても気になる見た目。人生を左右する顔。二人は今後どうなるのだろう。2巻へ【Kindle無料版】2020/03/15
akihiko810/アカウント移行中
28
2巻まで。生まれつき顔に大きな痣のある(太田母斑)女子高生と、生まれつき人の顔を判別できない(相貌失認)男性教師の青春ラブストーリー。 なにかのネット記事で紹介されてた、ド直球の教師×生徒のラブストーリーで大満足だった。お互い障害で、人知れず傷ついているもの同士の触れ合いになる。実写化熱望2022/07/11
ホシナーたかはし
25
誰しもコンプレックスを持っていますが、ここまで突っ込んだ話は初読かも。どんなに格好つけた事言っても所詮男女とも「顔」が判断基準。そんな世間の、顔に痣のある青山さんと相貌失認(自他の顔がわからない)の神田の物語。少女漫画でよくある展開、お姫さま抱っこやら顔を近づけるやらが、背景・事情を知っていると、キュンキュン出来るような出来ないような、不思議な気分になります。次巻、う○こ野郎に青山さんのアリアリラッシュがさく裂する展開熱望。2019/08/12