内容説明
ウームうまい、ワッハッハまずい!
食いしん坊のリンボウ先生が煩悩する折々の美味、そして珍味怪味なるエッセイ集。
日本人が感じる、自然な素材の「底ぢから」を愛してやまないリンボウ先生。四六時中「食べる」ことを思い、日本全国を行脚しながら、未知の美味・珍味に出会います。日本という多彩な食材、調理法、調味料に恵まれた国で、決して豪華ではなくとも、季節の食材を味わい、なつかしい思い出や旅先の味を感じながら、独特のユーモアで綴っています。四六時中「食べること」を思い、どこに行っても何を食べるか考え、食への好奇心を欠かさないというリンボウ先生が、食べ物に関して発揮される驚異的な記憶力と探求心をフルに生かし、飽くなき美味への追求は計り知れません!
登場するメニューは、花びら餅、信州そば、旬のたけのこ、背比べの歌に出てくる「ちまき」、30年物のぬか味噌、白ご飯、梨のピザ、スッポン、キャラメル、アヒルの手のひらなど、よく知られた定番から珍味までびっくりするほど幅広い。表題作「大根の底ぢから」では、雪深い信州で作られる干し大根を取り上げて、その種類の豊富さを解説。さらに、その干し大根を水で戻して、ソース焼きそば風にするという自慢の創作料理を紹介している。食べることに本気な著者の筆で描かれる食べ物の数々は、食感から舌に広がる味わいまでが手に取るように伝わってきて、実に美味しそう…。読んでいるうちに、思わずよだれが垂れそうになること請け合いです! 空腹時ご注意!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ganesha
3
食に一家言をもっているリンボウ先生の、味覚春秋に連載されたエッセイを中心にまとめられた一冊。この鰯何として喰はう夕明かりという句と柿の若葉、アメリカでの一瞬絶品コーヒー、イギリスの赤坂が印象に残った。火鉢に慈姑、是非やってみたい。2020/04/26
skr-shower
3
大根ではないですが、「ばんや」は誰が食べても量が多いです…2018/05/22
takao
2
ふむ2022/08/26
ゴロチビ
2
久しぶりにリンボウ先生を読みました。こだわりの団塊世代である先生の、この、毒にも薬にもならない感が以前の自分にとって良かったんだろうな〜、だからハマって読んだんだろうな〜と思いますが、今の自分には何故か物足らない感じがしてしまいました。読めばそれなりに、あゝ美味しそうだなぁ、真似して見ようかなー?等と思えるのですが。自分、歳をとってしまったのかなぁ〜?という気もします。唯一、英国での思い出の部分だけは何だか面白かったです。2018/06/09
ぴろこ
1
本を見た瞬間心鷲掴みにされた。と言うのも表紙の大根の絵が今年我が家で取れた1本目の大根にそっくりではないか!(笑) 俳句も交え楽しく読める、食のエッセー。2024/01/13