内容説明
訳あって脱藩し、雲州から江戸に出てきた若い浪人・琴引又四郎。古びた口入屋「蛙(かわず)屋」に足を踏み入れたことから、江戸の悪を懲らしめて善悪の帳尻を合わせるという「帳尻屋」と呼ばれる集団と関わることになる。期待のシリーズ第一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
49
帳尻屋始末「抜かずの又四郎」1巻。悪を見ると激しくいきどおりを感じる心優しき若者、過去の過ちで刀を抜くことを封印しているが、闇の組織帳尻屋と関わりを持つことになり剣を使う事に、師の教えで「義を貫く時のみ刀を抜いてよい」言われているが、刀を抜くことに躊躇する又四朗次巻はどんな展開になるのか楽しみ。 2014/03/29
ベルるるる
23
若さゆえなのか、経験のなさからなのか主人公が頼りない。その上なぜか刀が抜けない。自分の命が危機にさらされていても抜けない。これは抜かないというより、抜けないという事。何かそこには理由があるんだろうな。2019/04/09
雅
16
仕事人的な作品だけど「抜かず」なので、頭脳戦かな⁉️と思いきや、周りが暴れてる2018/10/10
ぶんぶん
13
決して刀を抜かない又四郎、いつ抜くか、いつ斬るか気になる侍です。 「帳尻屋」闇の仕掛け人のような組織、でも、依頼で金を受け取ってはいないみたい。 組織の中で又四郎がどう変わって行くか楽しみです。 ちょっと、まだるこしぃ場面が多いかな。 先ずはシリーズ開始と言う事で人物紹介に終始した感じ、次巻以降の展開を見ましょう。2016/10/20
kazukitti
5
抜かずじゃなくて抜けずでしょうw このチキン侍めが! 一応仕事人的な話で田舎から出て来た新人が暗殺業に参入してって流れではあるんだけど、まぁこう梅安みたいな暗さはない。ノワールじゃなくて、半端な私刑もどきの天誅というか。鬼役でもそうなんだけど、坂岡さんのって主人公がうだうだやってる間にのっぴきならないことになるってパターンすごい多いよね。締めの悪人退治が已む無きを得ずじゃないんだよね。いっつもだらだらしてる内に最悪の事態を迎えて「しまった!あの時あーしてれば」ってホント毎回どうなのさw2017/10/07