祥伝社文庫 笑う奴ほどよく盗む - 占い同心 鬼堂民斎

著者名：風野真知雄

祥伝社（2019/07発売）

• ISBN：9784396341800

内容説明

易者にして隠密同心、双つの顔を持つ江戸の二枚目は 何でもお見通し！　泣けて笑える人情時代推理の傑作！　「夫が髷（まげ）に白粉（おしろい）をつけてきたり、隠れて踊りの稽古をしたりしているんです」易者・鬼堂民斎（きどう・みんさい）は旗本の奥方の相談を受けていた。芸者絡みの浮気とにらんだ民斎は、画数占いで仰天した。夫とは南町奉行・矢部駿河守定謙（やべ・するがのかみ・さだのり）だったのだ。真面目一徹の駿河守がなぜ？　そして夕刻、白塗りの若衆の割腹死体が発見され、彼の脇差には“やべ様命”と書かれてあった……（〈お奉行を占う〉）。人気シリーズ全5巻一挙電子化、珍奇満載の第4弾！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[とし]

占い同心・鬼堂民斎「笑う奴ほどよく盗む」 4巻。鬼堂家と波乗家の話が出たり引っ込んだり、変な占いが持ち込まれ事件なったりとややこしいですが次巻も読ますよ。

2018/10/31

[ううち]

第4弾。占いにくるお客が相変わらず変わっていて面白い。お歯黒男子のお歯黒をする理由がなんとも可愛らしくて笑った。軽い事件が多いものの、背景がだんだん広がってきました。これからどうなるか…？

2016/09/14

[あかんべ]

熊本地震が起きている最中に読む本としては、おおいに不安にさせる内容だった。

2016/04/22

[こおり]

占い同心(4) 平田の悪臭復活！易者民斎の元に持ち込まれる相談事が相変わらず楽しい。今回は犬のお話しが２つあって、犬と結婚する男が何とも可愛かった。本筋の方では、平田派との争いよりももっと重大な天変地異がやってくる予感。さてどうなるのやら？？

2016/03/20

[ひさか]

小説NON2015年4月号〜12月号掲載の6篇に書下ろし1篇を加えた7篇の連作短編を2016年2月に刊行。シリーズ4作め。大きな謎にかかわる話がちらちらっとでるものの、進展は少なく、小ぶりな事件ネタだけで終わってしまった。広げた風呂敷は上手く畳めるのか。次巻が楽しみです。

2016/04/15