講談社選書メチエ<br> 神の発明 カイエ・ソバージュ(4)

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講談社選書メチエ
神の発明 カイエ・ソバージュ(4)

  • 著者名:中沢新一【著】
  • 価格 ¥1,595(本体¥1,450)
  • 講談社(2019/06発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062582711

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内容説明

カイエ・ソバージュ第4巻。「宗教的思考」の3万年を語りつくす! 内部視覚、瞑想、夢の時間(ドリーム・タイム)……「宗教的思考」の根源はどこにあるのか?精霊(スピリット)が超越を生む。高神から唯一神へ。<精神の考古学>が、神々の基本構造をあざやかに解き明かす。/(本書の内容)●脳の森の朝 ●はじめての「超越」 ●神(ゴッド)にならなかったグレートスピリット ●自然史としての神(ゴッド)の出現 ●神々の基本構造(1)――メビウス縫合型 ●神々の基本構造(2)――トーラス型 ●心の巨大爬虫類 ●未来のスピリット

目次

はじめに カイエ・ソバージュ(Cahier Sauvage)について
序章 スピリットが明かす神(ゴッド)の秘密
第1章 脳の森の朝
第2章 はじめての「超越」
第3章 神(ゴッド)にならなかったグレートスピリット
第4章 自然史としての神(ゴッド)の出現
第5章 神々の基本構造(1)―メビウス縫合型
第6章 神々の基本構造(2)―トーラス型
第7章 高神から唯一神へ
第8章 心の巨大爬虫類
終章 未来のスピリット

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

loanmeadime

19
物を知らない私は途中まで読んだところで、著者って、と思い検索、オウムで批判された人と知りました。ネアンデルタールからサピエンスになったところで、新しいレベルのニューロン組織網が作られたという、検証のしようがない仮説にたった考察が出てきたところで、もうやめようか、とも思ったのですが、最近知った視覚のイメージと視覚の刺激に関係するような記述もあったので最後まで読みました。原初的なスピリッツをどう捉えるか、人類の未来はそこにかかっている????2024/02/05

デビっちん

14
人間の心が神を発明するのです。脳の内部にはスピリットを住まわせるための場所が備えられています。特殊な植物がもたらす幻覚作用や瞑想は、内部世界にある「超越」に触れるための技術だったのです。そこから多神教が生まれ、さらには一神教が生まれるまでの過程の説明されていて大変面白かったです。特に地域ごとの現象的な神の表現から、メビウス縫合型やトーラス型といったモデルに一般化しているてんが秀逸だと感じました。この世に生み出されたモノは、すべて人間の心から生み出されたとすると?2016/05/27

木ハムしっぽ

8
カイエ・ソバージュ(野放図な思考の散策)第4巻。贈与経済から貨幣経済を生み出してきた人類が、多神教から一神教を生み出してきたというお話。ただ最も印象的だったのは、アマゾン川流域やオーストラリアの先住民が、幻覚体験に基づく内部視覚の図形を生活様式の装飾に活かす共通性がある。幻覚体験のような超越的体験を説明するには、数学の微積分で扱う「無限」の概念のように、超越的体験を現実の延長線上に在るものとして捉えてる事で理解が可能となる。それを彼らはやっていたと。全く文化的な繋がりのない彼ら共通の不思議。面白かった。2022/12/27

吟遊

8
高神(たかがみ)と呼ばれる垂直的な神概念(無形象でまばゆい光などとされる、崇高なもの)と、来訪神というまれびとであり、具象的でもある(奇抜な祭りなど)水平的な神概念の対比。2016/05/10

ハチアカデミー

8
C+ 「神」という概念がどのような心性によって想像されるのか、そしてそれが唯一神となったとき、どのような転倒があったのかを探る。古代から記され、かつ現代でも麻薬の力を借りることで見えるという「神聖図形」は興味深くもやや眉唾。本書の一番の読み所は、ワタリガラスの神話であろう。全知全能ではなく、戸惑い、悩みながらも人間の創造を行う創造主が描かれる神話は、断言を繰り返し、絶対に神が間違わない聖書よりも魅力にあふれている。世界の不可解さをしっかりと伝える神話である。シリーズ中、一番抽象的で理論を超越しているか。2012/11/08

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