内容説明
フランス・ルネサンス文学を代表する作家ラブレーの記念碑的大作、待望の新訳第3弾。平和な時代を迎え、領主となったパニュルジュは、またたく間に財産を蕩尽、借財を抱えながら「借金礼賛」論議を展開。さらに、結婚を決意するもふんぎりがつかず、物語空間は、夢や占いをめぐっての、めくるめく言葉のアリーナと化してゆく。有名な“たまきんブラゾン”も登場、浄められたワイズフールの世界の豊饒な魅力。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
92
一巻、二巻ときて、少しパワーダウンしているようだ。この時点で、作者はフランス国王のお墨付きで贋作や勝手に内容を変える禁止令を得ている。糞便、おしっこときて、三巻では性が話題。といっても、パンダグリュエルの一番のお供、パニュルジュが結婚を夢見る話。下品に見えて、パニュルジュは頭でっかちで先に進まず、パンダグリュエルも巻き込んで花嫁占いに悩み、嫁を寝取られることを心配してばかりいる。さいごまで、主人もお供にも嫁は見つからぬまま。さて、四巻では身は固まるか!2015/06/15
ころこ
38
たぶん印象としては中世から近世の狭間を描いた騎士道物語的な『ドン・キホーテ』に似ている。『ドン・キホーテ』もまた続編の後半部分になっていくと当初の設定とそれに伴う緊張感がなくなっていく。パンタグリュエルから中心がパニュルジュに移っていくのも『ドン・キホーテ』のようだ。2026/07/09
かんやん
32
前作までの巨人のデカさのこれでもかという数値的強調だとか、痛快無比な活躍は全く消えて、パンダグリュエルにはもはや賢者の風格が漂い、主役は従者パニュルジュにシフト。ルネサンスの人文主義者の学識(主にギリシャ、ローマ関連)を傾けた百科全書的反教養小説となっている。結婚を望む主人公がありとあらゆる占いで、コキュになると出ているのを信じず、各分野の賢人たちを招いてアドバイスを乞うというのが、たぶん物語の骨格だが、神話や説話の膨大な引用に溺れているうちにしだいに気が遠くなってくる。あれ、一体何の話だったっけ?2020/11/03
たぬ
14
☆4 今回はパニュルジュがほぼ主役だね。およそ550頁のうちパニュルジュの結婚問題にかなりの紙面を割いてる。占い師、神学者、巫女、医師、哲学者、道化、いろんな人に相談を持ち掛けたり舌戦を繰り広げたり。排泄物ネタは激減し真面目ネタ大幅増だけど(※当社比)、26章のたまきんブラゾン(ブラゾン:特定の対象を事細かに観察し美化/風刺して描写する詩のジャンル)と28章の反たまきんブラゾンで腹筋崩壊寸前です。そんなこんなでパンタグリュエルと愉快な仲間たちの旅はまだまだ続くよ。(続く)2026/09/04
fseigojp
7
ここで終わったという説もある コキュの伝統に基づくバカ話は、日本では稀有2020/09/20
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