内容説明
谷中に住む女子大生の紬は、故郷の母親が送ってくる大量の野菜に困惑していた。思いあまって捨てようとしたところ、謎の英国人男性にとがめられ、彼の営む「びんづめ専門カフェ」に連行される。そこで紬は、野菜たちが保存食として生まれかわっていくのに感動し!? コミュ障女子大生紬と英国人セドリック、彼の義理の息子武流が織りなす、おいしい下町人情物語。【目次】第1話 瓶詰という名のソリューション~猫の肉球を添えて~/第2話 腐敗と熟成と発酵の違いを述べよ。ただし個人の事情は含まないものとする。/第3話 菱田家のたからもの
目次
第1話 瓶詰という名のソリューション~猫の肉球を添えて~
第2話 腐敗と熟成と発酵の違いを述べよ。ただし個人の事情は含まないものとする。
第3話 菱田家のたからもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
180
オレンジ文庫5周年フェア 冷蔵庫で腐らしてしまう食品…。二次元の世界だけの問題ではなく現実世界でも問題になっていますよね。家庭だけでなくスーパーの食材も同じ問題を抱えているとか?腐らせてしまうまでの期間を延ばしてしまおうという話でした。 英国紳士が出てくるというのは予告で知っていたのですが彼の友人の理系ヤクザ(本当は霞が関勤め)が予想外のツボでした。セドリックに登校拒否の子供がいたりなんか人間関係に疲れている気配の理系ヤクザにライトと見せかけて…?な作風が気に入りました。2020/04/23
ツン
91
積まずにもっと早くに読めばよかった。。紡のキャラがとても好き。2023/05/20
yukision
80
女子大生が食べきれない野菜や果物を何でも瓶詰めにしてくれる近所のイケメンイギリス人。当の女子大生は自分でコミュ障と思ってる裁縫大好きな女の子だけど、なかなかにモテそうな設定。舞台は猫に囲まれてる谷中とくれば、若い女の子は好きそうだな。アニメを見てるみたいで気軽に読めた。2020/10/18
野のこ
79
谷中周辺は以前に何度も行ったことがあるので風景の描写では懐かしくなったし、セドリックのびんづめカフェに行ってみたくなりました。内容はほろ苦いお話もあったけど、人参ディップで紬が作ったにんたまサンド(忍たま乱太郎みたい 笑)や豚肉のリエット、他にも栗のジャムとかいろいろ美味しそうでした。せっかく保存用にしてもすぐに食べちゃいそうやよー。紬ちゃんと虎太郎の絡みが好きだった。これもシリーズになったらぜひ読みたいです。2019/08/12
佐島楓
74
瓶詰の保存食に目を付けたところが面白かった。まだまだ食べ物ネタのバリエーションはありそう。竹岡さんの作品はひととひととの関係が独特のような気がした。目の前に一枚、板があるんだな。そこがツンデレ的じれったさを生むというか。2019/05/19