内容説明
魔神復活の危機を食い止め、リィンを殺さずに済む道を探すことにしたクロウ。王家からの依頼で封印されていた魔神の遺骸を破壊しようとするが、その遺骸から救国の英雄イオン――を名乗る謎の男が復活する。
魔神の討滅を目指すというイオンの元に結集する各国。しかし彼を全く信用できないクロウとリィンは、その真の企みを暴くため独自に動き始める。
そしてその尻尾を掴みかけたとき、そこに立ちはだかったのは、クロウの幼馴染、サクラであった――。
相反する少年少女が世界を再構築するヒロイックファンタジー！
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
魔神復活の危機を食い止め、リィンを殺さずに済む道を探すクロウ。王家からの依頼で封印されていた魔神の遺骸を破壊しようとするも、遺骸から救国の英雄イオンが復活する第二弾。魔神の討滅を目指すイオンの元に結集する各国。そんな彼を怪しみ真意を探るため独自に動き始めるクロウとリィン。幼馴染も意外な形で絡んできましたが、三百年前の真実に加えて二人を巡る事実も判明して、でも彼女の幸せを一番に考えるのがクロウらしいですね。過去の因縁を精算した世界で迎えた結末は、粋な計らいもあってなかなか良かったと思いました。次回作も期待。2019/06/14
真白優樹
8
封印されていた魔神の遺骸から英雄を名乗る謎の男が現れ世界が纏まる中、クロウとリィンが企みを暴く為奔走する今巻。―――そんな世界は変えてしまえ、全てが救われる完全無欠の救済へ。 魔神と英雄の関係、クロウの正体、サクラの謎。全ての謎が明かされ互いを思うが故に、クロウが一つの決断を下す今巻。 考え出した結論、書き換えられた世界。全てが丸く収まった世界で再び始める二人の関係。正に完全無欠の幸福な結末の巻であり、一気に駆け抜けるが故の疾走感と爽快感が堪らない巻である。どうか二人に幸せを。 うん、面白かった。2019/06/16
リク@ぼっち党員
6
完結。世界をやり直す二人は世界を終わらせないために死力を尽くす。リィンの思い立ったが即突撃な姿勢はいろんな意味で強い。魔神と英雄の関係はそうくるか。短命な人の身で悠久の時を過ごせば思いが妄執に変わるのも致し方なしか。やや展開が早めではあったものの、霧野さんは話を纏めるのがうまい。落とし所としてはとても良かったと思う。このコンビが幸せをつかめることを願って2019/06/16
nas
5
そうそうやり直しものってこういうのだよねっていう。スタンダードなやり直しというか、ちょっと違うけど所謂逆行系の話でそれがいい。SS系だとよく見るけど商業でこの手の話は珍しい気がするな、無くはなかったと思うけど思い出せない。2巻でまとまってるのも読みやすくてありがたい、こういうの好きなので楽しめた2020/05/21
