サトラレ～嘘つきたちの憂鬱～（３）

著者名：佐藤マコト【原作】/伊鳴優子【著】

講談社（2019/06発売）

• ISBN：9784065165973

内容説明

頭の中で考えたことが、周囲に勝手に伝わってしまう奇病・サトラレ。女子高生サトラレ・海崎千景の頭の中は毒舌でいっぱい。趣味は官能小説を読むこと。そんな千景は父親と２人暮らし。父親は仕事人間で、サトラレを守る対策委員による千景の日常報告も「メールで送ってくれ」と冷たく言い放つ。親子の会話はなく、千景は愛情に飢えていた。荒れる思念の中には母親への想いも。対策委員たちがなんとか親子関係を修復させようと乗り出すがーー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[かなっち]

娘を守るために嫌われ役を買っていたお父さん、「サトラレを守ってくれてありがとう」と包み込んでくれた甚のお母さん…。何度涙腺を刺激されたことでしょう。『サトラレ』に優しい世界は、『サトラレ』に関わる人達にも優しくて安心しました。仕事とはいえ、『サトラレ』と同じ年齢のコたちが嘘をつき、必死に守る姿は切なかったので…。大人の事情や子供の事情…そんな中で、成長する皆が眩しいですね。

2021/04/02