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内容説明
「サトラレにサトラレだと気づかせてはならない」－－頭の中で考えたことが、勝手に周囲に伝わってしまう奇病・サトラレ。女子高生サトラレ・海崎千景は、好きな人も、悩みも、夢も、欲望も全て他人に知られてしまっていることを、本人は知らずに暮らしている。そして千景が幸せに暮らせるよう密かに彼女を守っている「未成年対策委員」達。これはサトラレと未成年対策委員達の、優しさと脆さと切なさが詰まった青春物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BUBI
14
考えていることが周囲の人に全部漏れてしまう「サトラレ」。これ、子供の内に本人にしっかり告知して隔離した方がいいと思うんだけどなぁ。本書の主人公は自分がサトラレだということを知らず普通に高校生活を送っていますが、そばには同級生のふりをした未成年対策委員がいつも張り付き、悟っていることを本人に気付かれないように、知っていても知らないふりの嘘をつき続けることで彼女を守っています。普通に高校生活をおくれている彼女自身は幸せなんだろうけど、これいつ本人に告知するの？ いつか分かった時、人間不信になってしまうんじゃ。2019/05/03
コリエル
6
サトラレの設定を利用してのスピンオフ。今回は女性作家が描くということで、主人公というか、保護対象の千景も女子高生。読んでいても過去作品との違和感は少なく、よく出来ている。原作者の佐藤マコトが苦手としていた恋愛方面でのストーリー展開にも広がりが期待できそうで、続きが気になる。2019/01/30
オズ
4
サトラレのスピンオフ。絵が綺麗。スマートフォンやらSNSの話が出てきてまあわりと最近の世の中に寄った設定になっている。2021/12/29
かなっち
3
設定に惹かれて、お試しで1巻を読んでみました。心の声がダダ洩れな子（そういうタイプは、皆天才のようです）を周囲で気付かせずに、守りながら生活する（国の保護対象なので）という…。これ、自分がサトラレだったら、とてもじゃないけど生きていけません。だからこそ、周囲が気付かせないようにするんですけど、思いっきり返事しちゃった新人さん、ダメダメですね…（汗）。というか、このサトラレさんの性格が悪すぎて、あまり好きになれません。なのに、自分の身体を傷つけてまでサトラレさんを守った、対策委員はやり過ぎじゃないですか？2021/03/04
yui
2
脳内の思考が筒抜けになってしまう特異体質なサトラレ、正式名称・先天性R型脳梁変性症。 相手に対して感じた事も、好きな人の事も全てが筒抜けになってしまうがゆえに、友達も出来ず孤立するサトラレが今後他人とどう関わっていくのかが気になりました。
