テンジュの国（４）

著者名：泉一聞【著】

講談社（2019/06発売）

• ISBN：9784065153048

内容説明

十八世紀、チベット。山間のとある村に住む医者見習いの少年、カン・シバのもとに異国から花嫁がやってきた。彼女の名前は、モシ・ラティ。初々しい二人は、少しずつ距離を縮め、やがて家族となっていく──。チベットの日常と共に描く、花婿と花嫁の物語。


医者見習いの少年、カン・シバと彼の花嫁モシ・ラティ。“競馬祭り”で縮まった二人の距離。皆が穏やかに暮らせるよう、医者としての道を歩むカン・シバのもとには、今日も様々な患者がやってきて…!?　“五体投地”や“沐浴”、そして薬草――。知られざるチベット文化と共に描く、ほのぼの日常物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

巡礼者の火傷やがけ崩れに巻き込まれ声が出なくなってしまった男性、転落死したヤク、沐浴や手作りプレゼントなど、展開としてはわりとのんびりしてましたけど、微笑ましい二人の距離感は相変わらずで、五体投地の話はちょっとビックリしました。最後に出てきた人形の話も良かったです。

2019/07/02

[ぐっち]

カン・シバが今回もまったりと人助け。妹にあげた木彫りの人形の話が好き。次はいよいよ結婚式かあ！

2019/06/15

[さゆき]

巡礼とか入浴とか、チベットの文化を知ることが出来て興味深いです。綺麗なバッグを作るラティ。昔の女性は物を作ることは当たり前で、器用な人も多かったのでしょうね。五体投地という巡礼の方法のおかげで腰が曲がらないとは驚きです。厳しい自然の中で、現代より不便な生活でも、皆それを楽しんでいるように感じられます。

2021/01/30

[しましまこ]

和みの一冊。五体投地で二千キロの巡礼の旅って！

2019/06/08

[ozoz]

五体投地をしっかり見たの初かも。これは大変。巡礼って命がけだ。暮らしは過酷な面もあるような。妹の可愛さマシマシ。和む。

2023/05/29