内容説明
京都を包む神様のご加護に、あなたもきっと涙する。大人気あやかし警察小説、待望の第二弾。エブリスタ「現代ファンタジー×神様」部門、第1位!(2019年4月1日時点) 神仏や化け物が絡む事件を解決する京都府警あやかし課に配属されて二ヶ月が経った新人女性隊員、古賀大(まさる)。簪を抜くと、“男”になる力をコントロールすべく、先輩の坂本塔太郎とともに修業に励む日々を送っていた。そんな折、ある男性から「妙な笛を買って以来、化け猫につきまとわれているから助けてほしい」と依頼がきて……。大と塔太郎の関係にも注目の、傑作現代ファンタジー第二弾! 【もくじ】●序 ●第一話 都ノ名宝、宇治ニアリ ●第二話 嵐山天泣物語 ●第三話 初めての宵山 ●第四話 祗園祭の奇跡 ●終章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カメ吉
77
シリーズ第2段。1作目より少し事件も複雑化したような感じでしたが後半は祇園祭警備の時の事件の様子中心で大(まさる♀)が変身する事もなく少し物足りなさもあった。 第二話の嵐山の話が切なくもあり、でも大と塔太郎の仲が確定的になり良かった! この話はこれで完結なのか?さらに続編があるのか?もしあれば読みたい。2019/05/15
はにこ
57
前作を読んでから結構日が経っていたけど、何とか設定は覚えていたな。あやかし課に就職した大ちゃん。変身後のまさるのコントロールも結構上手くなったね。塔太郎との恋路に邪魔が入ってちょっとヒヤヒヤ。やはり生霊の恨みほど怖いものはないね。猫の月詠、迷子とか可愛すぎ。いつか京都のお祭り見てみたいなぁ。2023/11/16
坂城 弥生
54
助けを必要としているとき、神様がそっと護ってくれる感じが良かった。大ちゃん前巻の時より格段にまさるの使い方制御出来るようになっててビックリ。2021/02/02
里愛乍
46
前巻読んだ時も思いましたが、いや実に京都が濃い!北野天満宮に神泉苑、嵐山に祇園祭、否応も無くの京都がどのページからも半端なく感じられる。大ちゃんと塔太郎くんの行く末もさながら、それ以上に其処彼処の神様や人外の存在感たるや…しかも違和感ゼロなのが凄い。今年の祇園祭は少し寂しいことになりましたが、本書でしっかり擬似体験させていただきました!萌乃さん超苦手なタイプだけど「特権」のところで見直しました。彼女には幸せになって欲しいな。2020/05/09
よっち
34
先輩の坂本塔太郎と修業に励む日々を送る大たちのもとにある男性から「妙な笛を買って以来、化け猫につきまとわれているから助けてほしい」と依頼が来る第二弾。鬼笛を巡る騒動に、塔太郎を好きになってしまった女性を巡る騒動、そして初めての宵山に祇園祭の奇跡。新キャラとか在原業平なども登場しましたけど、まさる状態をだいぶコントロールできるようになってきた大と塔太郎の距離感も、垣間見えるそれぞれの言動だったり第三者から見た印象からするとだいぶ変わってきてるんですかね(苦笑)そんな二人の今後もどうなってゆくのか楽しみです。2019/07/08