黒船の影 - 築地外国方事件始末

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黒船の影 - 築地外国方事件始末

  • 著者名:植松三十里
  • 価格 ¥510(本体¥464)
  • PHP研究所(2019/05発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569672458

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内容説明

下級幕臣の次男坊・藪内耕之介。剣術は得意だが、喧嘩っ早いのがあだとなって道場を破門されて以来、日々やることがない。――だが、時は幕末。浦賀沖にやってきたペリー艦隊によって、日本の世情は一気に騒がしくなっていく。そして暇をもて余していた耕之介も、ある不思議な尼僧との出会いによって、図らずも黒船騒動の渦中に身をおくことになる。アメリカ艦隊との交渉に赴く林大学頭を、反対派の襲撃から警護する一団に組み込まれたのである。三浦半島、矢ノ津坂での待ちぶせ襲撃。船で江戸に帰還しようとする大学頭一行を追って敵のボートから発射される弾丸。等々力渓谷に迫り来る六人の男たちの刃。島の砲台場を乗っ取り、通過するぺリー艦隊を砲撃しようとしている浪人集団。……次々と、執拗に仕掛けられる攻撃に、耕之介とその仲間は果たしてどう立ち向かっていくのか? 黒船来航を舞台にして若き幕臣が疾駆する書き下ろし痛快時代小説、ここに誕生。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

onasu

19
著者のエッセイを読んだ数日後に古本屋のワゴンから。裏表紙の案内の通り、痛快な時代小説でした。  剣の腕は立つが、下級幕臣の次男坊/藪内耕之介。そんな部屋住みが、幕末の黒船騒ぎの折、交渉役の林大学頭の護衛に就く。  ただ、その経緯が怪しい。奇妙な尼僧に腕試しをされ、千代田のお城に呼ばれて平伏していたら、上座にその尼僧が…。  姉妹編でもあるのか、選ばれた事由も不明なら、同じく護衛に就く仲間の背景も分からず終い。テンポもいいし、まあいっかなんだけど、何とも人を殺め過ぎ。現代の感覚を抱く必要はないのだけどね。2014/03/21

yearning for peace

1
最下級の幕臣である伊賀忍者の末裔の次男に生まれた薮内耕之介。ひょんなことから林大学頭の身代わりとなる獅村図書頭の身辺警護を尼僧に頼まれる。反対派との攻防が物語だが、「群青」「彫残二人」と違って、軽快な時代小説なので、数時間で読めた。いろいろと楽しそうなキャラクターを配してしてるが、やや物足りなさは否めなかった。今後の展開に期待してみます。2009/07/04

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