内容説明
出会いは、飛行機雲だった。ひとりで好きなことをやり、周囲には気を配らず、しかも時々行方知れずで、だけど憎まれもしない不思議な存在の白川。気がついたら、西野はキャンパスでそんな彼とならんで雲ひとつない青空をながめていた。気がついたら、彼ばかり視線で追いかけていた。そして気がついたら、彼との距離がちょっとずつ縮まっていた……。静かに胸に灯る、純情放浪ボーイズ・ラブ！ ※イラストは収録されていません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リリー
11
壮大なタイトルから、生まれ変わりもの？でも1万年前って人類いたっけ…などと想像してましたが、中身を読んで納得。表紙絵をみて更に納得。一昔前の雰囲気がある大学生もので、どちらかというと図太くて友達が多いタイプの西野×天然王子系の白川。西野がか〜な〜り束縛強くてヒヤヒヤしますが、白川がぽやぽやしてる分、束縛強めじゃないと存在にすら気づいてもらえなさそうだからそれで良いのかも？1巻で結構できあがった感もありますが、今後どうなるのかな？気になります。2015/05/31
天使を愛するアカウント
9
友人の多い大学生・西野×無頓着で放浪癖もある美人・白川。シリーズ１作目、同じ時に空を見上げていた、ってきっかけから次第に仲良くなり…っていうのがとても自然でよいな。美人で天才で天然の不思議ちゃん・白川がどんどん西野に心を開いていくのを見て、西野と一緒にかわいい～、嬉しい～と思いながら読んだｗペットボトルの件もさることながら、月見草の話の時に「１本だけは西野の方に向いてる」なんて言われたらっ/// まだ始まったばかりの２人が、この後どう成長していくのか楽しみ♪2011/07/17
IENEKO
8
お友だちから拝借本。普通の大学生が日常の中で、ふと心に響く出来事に出合う。それを１つずつ掬い上げて、大切に育てているような西野の変化が微笑ましい。「月見草の１本は西野を見てる」と言われた後自分のベッドで昼寝をされたら、健康な西野としては大変ですね（笑）あまり生々しくないBLもたまにはいいな。2012/07/04
さち
8
浮世離れしていて掴みどころのない白川と世話焼きで誰から見ても好青年な西野。偶然に同じ空を見上げたことがきっかけで白川のことを意識するようになり惹かれだしていく。無愛想のように見えた白川が西野にだけ懐いていく様子がたまらなく可愛くて！まるで赤ちゃんのようだなぁと、そしてまるで糸の切れた凧のようにふらっと旅に出てしまう白川。そわそわしたりどきどきしたり振り回される西野の気持ちが読んでいてシンクロしてしまう。いいなぁこのほのぼのとした雰囲気。例えるなら「猫の遊ぶ庭」の杜司のような感じかな？本当に可愛いよ、白川。2011/06/17
こげぱん
7
白川の不思議ちゃんかつ西野への天然タラシっぷりがたまらんかったです！「西野のことは、ちゃんと見てるよ」とか「いつも同じ方向をみている月見草だけど、その中の1本だけは西野の方向を向いている」とか。気になる事があったら即行動して確かめないと気がすまない白川だけど、でも西野のことだけはいつも気にしているんだよと伝えようとする白川がほんと可愛すぎでした。西野は最初は好青年って感じだったけど、ちょっと心配性すぎかな。ちゃんと白川の帰るべき場所を照らし続ける灯台のような懐の広い攻めさまになってくださいね(´人｀)2011/12/12
