田舎の未来 - 手探りの7年間とその先について

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田舎の未来 - 手探りの7年間とその先について

  • 著者名:さのかずや
  • 価格 ¥1,309(本体¥1,190)
  • タバブックス(2019/04発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784907053321

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内容説明

「父親が体調をくずして仕事をやめた。田舎でどんな仕事ができるのだろうか」。2012年9月、教育実習で帰っていた北海道の実家のパソコンで書いたブログが大きな反響を呼んだ。それから7年、大学生、広告代理店、大学院、再び会社員、そしてフリーランスと立場を変えながら、ずっと「田舎の未来」のことを考え、実践し、試行錯誤し続けている若者の記録。「仕事文脈」創刊号からの長期連載まとめです。〈シリーズ3/4〉第4弾。

目次

田舎だからできることと、その可能性について
最後尾から最先端へ。島根の離島、海士町で見たもの
ぼくが1年考えた、「田舎の未来」について
都会から見る、田舎の未来について
ステッカーを作って考えた、田舎におけるシンボルについて
イベントを実施して考えた、田舎に埋もれる資産について
都会と田舎の家と仕事、その未来について
さとり世代の将来の夢と、「仕事」を疑うことについて
文化のための「食っていく」コストと、 プラットフォームについて
修士論文と電通事件と、働きすぎないカルチャーについて
「ていねいな暮らし」がもたらす、 都市と地方、身体と精神の分断について
規模とお金、それでもやるべきことの境界について 生活の余裕と心の支え、フリーランス半年の悩みごとについて
コミュニティの生きづらさとポジショントーク、 ぼくが目指す田舎の未来について

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

21
何を思い、何をするのか?どこで、どんな手段を使うのか?などなど、その変遷が興味深い。タイトルには田舎とついてはいるが、裏返しにすれば、都会にも当てはまるのではと思う。デジタル・ネットがある今の時代だからこそ、考えられること、できることもある。いずれにしろ、時間は流れるし、なにがしかの変化もある。それを受けながら、自分の立ち位置、目線をどこに置くのかだ。2019/06/28

しゅん

10
北海道の片田舎で鬱病にかかった父の再就職の困難から、地方の在り方について考えはじめた著者の現在地報告集。2012年から2019年までの文章を少しずつ集めたことで生まれるライブ感のあるドライブ感。東京出身で、地方に向かうことの多い自分とはほぼ逆の立場から書かれていて参考になる。気になるのは、やる気や能力のない人々をどう活かしていくか考えていたのに、新しいことに力の入らない母を著者がかなり強く批判している点。スタート地点から意識が変わるのは普通のこととはいえ、現在の強い矛盾点に著者は無自覚なように思える。2019/07/23

バーニング

5
同世代である著者の成長物語としては面白いが手法として新しいものがあるわけではないし、リチャード・フロリダや宇沢弘文の議論もこの領域では何周もされている話なので新味はない。途中で選挙では変わらないと言う話が出てくるが田舎をなんとかするのは田舎の政治や行政への視点はむしろ欠かせない(都会より官のセクターの存在が大きいため)のでそこへの着目がもっとあってもよかったはず。まあまだ若い著者なので、今後の展開がどうなるかは気にしていたい。2021/03/17

akiu

5
田舎の未来について考え行動する若者の記録。成功体験とかではなく、手探りで試行錯誤し続けるまさにその過程を記録しており、真に当事者性のある内容。非常に行動力があってあちこち飛び回り、様々なことを経験し学び吸収していて素晴らしい。都市と地方を断絶させないとか、部分的な豊かさ・余裕を生活の中に作っていくというようなビジョンがしっかりしていて、実際の活動も地に足が着いていると思う。最初はいろいろ空想的なことを書いていたのが、最後には民泊をやりながらカルチャーづくりを目指す、という第一歩を踏み出したので応援したい。2019/05/17

Koji Harasawa

4
21歳から28歳までの記録。さのさんの今とこれからの動きもとても気になる。仕事文脈は読んでいないのだけど、オンラインのイベントで一緒になり後日高崎の本屋で著書を見つけた。田舎で仕事をつくることは、僕にとっても大きなテーマだし課題だ。「選ぶなら一番の逆境を」。しびれた。2020/08/19

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