内容説明
超大陸の分裂と超巨大噴火によって九五%もの生物が絶滅した地球。生き残った生物が進化を遂げて中生代は恐竜の時代となるが、これまで地球が経験しなかったほどの隕石衝突によって再びほとんどの生物が絶滅する。六六〇〇万年前から始まる新生代は哺乳類の時代であり、やがて人類が誕生する。激変する地球環境のなかで、折り返し地点にいる「文明の惑星」はどうなるのか。全三巻でたどる地球四六億年の旅、完結篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
136
このシリーズの最終巻では、中生代の生物が絶滅した原因や大陸がどのようにできたのかをわかりやすく説明してくれます。また日本列島がどのようにできたのか、人類がどのように誕生したのかまでを後半で書かれています。日本史や世界史を勉強する前にこれらに書かれている前史を理解するにはもってこいの本だと思われます。中学生、高校生の夏休み課題の本にでもしたらいいと思いました。2017/03/03
アナクマ
29
いちばん身近なところを扱う下巻。たっぷり2億5000万年分。たくさんの研究成果のみならず、丸いジルコンや、地下から生えつつ削られ続ける北アルプスなど、地史地学のロマンも堪能できる。◉科学的事実の束は、ありがたいお経にも似てこころが落ち着く。けれども、拡大縮小するゴム紐のような時間の連なりと大陸移動、加えて気象の影響に、いつどこで何が起きたのか、それが今とどう繋がるか、こちらの想像力が追いつかない。◉地球はでかい。私が実感できる時空はまだ狭すぎて短かすぎる。「地球全史スーパー年表」などとの併読が吉。2017/05/20
かごむし
25
全3巻読了。著者はあとがきで、地球研究の目標を、われわれはどこから来て、何者で、どこへ行くのか、に回答を与えること、と言っている。たかだか100年程度の寿命しか持たない人間が、地球を、数億年、数十億年というものさしで見ていく試みは、まさに、自分自身の存在を探る試みにほかならないだろう。人間は、自分のルーツについて、様々に想像し、思索してきた。しかし、最新の学問的知見で地球の姿を凝視してみれば、そこに新たなる映像が刻まれていくに違いない。自分が持つ生命に対する認識に巨大な一撃を受ける読書であった。感動した。2017/05/18
アナクマ
20
北アルプスは下から生えつつ、削られ続けている。隆起と侵食の差し引きで今の高さ。◉200万年前?にできたカルデラ内に溜まった火砕流が固まって(のち100万年間太平洋プレートに押し上げられたのが)槍・穂高。その下にあったマグマの塊が上高地の花崗閃緑岩。これは(隆起と侵食が激しいために)世界一新鮮なマグマ岩石の露出。◉地形を見たときに、そこに凝縮された時間を読み取れるようになりたい。地形変化の早回し映像と、小説の登場人物の気持ちとを手中に捉えるための共通項。どちらも洞察力と想像力の仕事である。2019/03/13
びっぐすとん
19
図書館本。下巻が一番しんどかった。内容は中生代から地球の未来へ。生物、地質、気象、天文と多岐に渡る内容で頭は飽和状態。イエローストーンが噴火しても、Co2増加で温暖化しても、再び氷期が来て寒冷化しても人類は食糧難に陥りそうだ。数億年後再び大陸が1つになるとき、人類はもういないだろう。どんな生物が超大陸を闊歩しているのか?様々な危機を乗り越えてきた地球の生物も水の枯渇と星の最期には抗えない。広い宇宙の小さな星の奇跡の存在を宇宙の誰かに知ってもらいたい。そんな気持ちになる。地球凄い!自分がその一部なのも凄い!2019/12/16




