中公新書<br> 地球の歴史 中 生命の登場

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中公新書
地球の歴史 中 生命の登場

  • 著者名:鎌田浩毅【著】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 中央公論新社(2019/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121023995

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内容説明

厚い大気の層と穏やかな海を持つ地球。中巻では生命の誕生という地球史最大の謎に迫る。海で生まれた小さな生命は、光合成、呼吸、多細胞化、有性生殖といったさまざまな仕組みを獲得し、ついには重力や乾燥した大気をも克服して陸上に進出する。一方、磁場の形成や地球全体が凍結した氷河時代、オゾン層の形成など、地球環境も変化を重ねてきた。「生命の惑星」地球と生物が共進化するダイナミズムを追う。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

130
この中巻では、地球上の生命体がいよいよ登場してくることについてかなりじっくりと説明してくれます。地球が生物にとって住みやすい星になることを海水やスノーボールといった観点から示してくれて、生物の進化についても詳しく書かれています。この本も新書版ということで三分冊でもしょうがないのでしょうが、1冊にしてもう少しカラフルな写真などがあればいいと感じています。2017/02/23

かごむし

31
いよいよ地球に生命体が登場してさらに面白くなる。地球とは、生命を育む母なる大地、というイメージがあったが、実際には、地球の表面が完全に凍りつく全球凍結の時代や、日本列島の何倍もの大陸が生まれるほどの大噴火や、対流が起きなくなって海底から酸素がなくなるなど、幾多の過酷な環境下で大量絶滅を経験しながら、しぶとくしぶとく生き抜いてきたのが生命なのだと痛感する。生命の存在は宇宙の必然である気がするし、神々の遊びのような気もする。人間がファンタジックに構築した世界観など軽くふっとばすような、圧倒的な読書体験だった。2017/01/16

はるわか

28
生命の誕生、自己複製/代謝/細胞膜、熱水噴出孔説、生命のゆりかごとしての海洋、光合成、ミトコンドリアと葉緑体、縞状鉄鉱層、多細胞生物と有性生殖。地球磁場の逆転と全球凍結、マントルのオーバーターン、マントルに注入される海水、海水準の変動、酸素濃度の上昇、雪山地球(スノーボールアース)、生物絶滅。エディアカラ生物群、カンブリア紀のバージェス動物群、眼の誕生。オゾン層の形成。肺。骨に蓄積されるミネラル。ゴンドワナ、パンノゲア、海洋無酸素事件、ブルームの冬。2016/12/22

かごむし

20
下巻を読まずに長い期間が経ってしまったので再読。一度目に読んだ時の感想をなぞるように、改めて感動した。サブタイトルは「生命の登場」だが、どんな逆境下にあっても、生き抜こうとする生命の本質に、身震いをする思いだった。地球上の生物は、地球環境の激変により5度の大量絶滅を経験しているが、その度に生物は進化をしたものだけが生き残り、次代の繁栄を果たしていった。僕らがこうして生きている数十億年も前から、命のバトンをつないでつないでここまで来たことを思うとなんと壮大なと思うし、そのまま未来へと想いを馳せる。2017/05/16

びっぐすとん

18
図書館本。中巻は生命の誕生。生物、化学の話が目白押し、先生の専門の地質学の話になると熱が入って難易度が上がる。しかしエディアカラ生物群辺りから面白くなってくる。氷期だけでなく超大陸の合体・分裂、桁違いの火山活動、大気の大きな変化など、大量絶滅の度にその9割以上が死に絶えた中、辛うじて生き残った生物から再び大繁殖、地球最初の生命から途切れることなく、進化していく生物のしたたかさに素直に感動。人間が繁栄してるのも偶然の幸運なのだ。また大量絶滅の時代が来て、人間は絶滅するかもしれない。やはり地球は奇跡の星。2019/12/16

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