内容説明
輪廻転生により剣と魔法の存在する異世界で第二の人生を始めることになったニートだが、不幸が重なり戦奴にまで身を落としてしまう。初陣にて「紅蓮の槍」と称される強力な敵将と戦うが、奇跡的に一命をとりとめた。だがニートの命を救ったのは運などではなく、日頃から行っていた武芸の鍛錬によるものだった。紅蓮の槍ことバルバロスは、ニートに不思議な力を見出し自分に仕えさせる。これは……もしかして出世街道の始まりか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しぇん
15
KindleUnlimitedで。面白くないわけではないですが、やはり地味感は拭えないですね。あと、これは文庫の責任ですが、本来は結構な値段しているのに挿絵なしはWEBから書籍化の意味あるのか?と疑問も感じたり。というか、まだこの文庫あるのか?と今更な疑問が2022/12/15
すがはら
7
転生物の英雄譚だけど主人公がただのチートではなく泥臭く頑張ってるところが好き。だけど、コゼット不憫だ―。ニートはせっかく一途なように描かれていても、初めから後世の伝聞としてニートがコゼットと再会できないままに多くの女性と関係を持つとばらされているので、現代人の価値観を持つ主人公の所行としてはどうなのよと思ってしまい、この点については現時点のニートへの同情心が湧いてきません。ニートとコゼット双方に公的な立場が出来てしまったのは後にどう響くのか。わざわざコゼットは独身扱いって書かれているし。気になります。2019/11/14
hisa_NAO
3
感想は1巻で~2021/08/28
ゆき
0
前巻が墜ちた底であれば、本巻は這い上がる回である。成功する姿は喜ばしく、同時に哀しい。英雄となるには、波乱と悲劇が必ず有るのだから。彼は成し遂げた英雄であるが、その背には道半ばに倒れた無数の勇者が居る。無敵の化物では無く、皆を率いるからこそ人であり、英雄なのだろう。またニートのもう一つの物語、女性問題も語られる。英雄色を好むと言うが、女性達との恋は等身大の彼の姿であり、争いの合間を彩っている。奇跡を成す偶像としての英雄と、等身大の人としての姿。両輪を軸に後の世に愛される『無色の騎士』が英雄として歩き出す。2019/04/07