内容説明
【電子書籍には特典として書き下ろしSSを収録】 魔獣氾濫の危機から王国を救ったリカルド。 蜂蜜商人としての「本業」に精を出す一方で、新たな問題が立ち上がった。王子の婚約者と宰相の孫を後ろ盾とする王都有数の大商人を敵に回して、平民学生が実家の名誉をかける一大イベントである学院祭に模擬店を出展し、成功しなければならなくなったのだ。しかもほかならぬ王女アルフィーナの頼みとあっては無視するわけにはいかず、思案するリカルドは、自身を慕う後輩のミーアとともに、知恵を振り絞って参加することを決意する。さらに、この「模擬店戦争」は、食糧ギルドの次期代表選をにらんだ、代理戦争でもあったのだ。 資金力、販売力で圧倒的に上回る商売敵だが、転生してきたリカルドには、現代の経済学という誰にも負けない武器がある。資金と規模で勝てないなら、こっちの武器は「商品力」さ。 リカルドの意地をかけた新たな挑戦がこうして始まった!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
有無(ari-nashi)
4
高圧的な生徒会や邪魔してくるライバルを見返すため、仲間と協力しあって学院祭の屋台を成功させようと言う話。ついでに、出資者へのプレゼンと、食料ギルドの代表戦の手伝いと、新たな予言対策のための研究費調達と、東西の政治力バランスの調整も行う。そして、主人公の作ろうとしている「商社」とは、どういうものかが物語を通して分かりやすく説明される。三巻への期待が高まるけど、レーベルごと打ち切られたみたいで残念。なろう系レーベルの割には個性的なラインナップだと思ったのに。2022/12/27
K
4
今回も面白い。リカルドに振り回されていく周りが見所。次第に主人公へ集まる信頼が心地よい。web版を読ませていただいたがこの作品はどんどん面白くなるのが末恐ろしい。次も楽しみである。2019/04/26
ゆき
4
いよいよ『セントラルガーデン』が姿を表す。帯書きだけでテンションが上がる。別名「ヴィンダー被害者の会」。銀商会の娘から始まる物語は、その後の巻き込まれっぷりが楽しくてならない。学園とは王国の縮図とはよく言ったものだ。様々な利害関係が見え隠れする中、例の『保身』が巻き起こす狂想曲。学園祭という舞台上で、踊るのは、踊らされるのは誰なのか?現代の概念を武器にしながらも、使い方が相変わらず上手い。小さな出来事を起点として、いつの間にか視点が広げられている。何気ない知識や概念が持つ価値に改めて気付かされる面白さだ。2019/04/07
Ymlpha
3
次の山場に向けてのインターミッション的な巻か。1巻ほどの大事件は起きず、学園祭の模擬店―巻き込まれる形で参加することになった―を成功させるべく暗躍する「だけ」の巻。 蒔いた種を大きく収穫するのを楽しむのが本シリーズ。予想を超える収穫で主人公にまで影響が及んでしまうのもまたお約束。 大きく動きそうな次巻も楽しみです。2019/04/04
ほにょこ
1
★★★☆☆ 今回は主に学園祭の模擬店の話でした。元の世界の知識を生かしてとんでもないことをやらかします。文章はちょっと読みにくいけれど、なかなか楽しめました。商売の講義とか面白かったです。頭脳派の主人公はいいですね。2020/12/21
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