謙虚なコンサルティング ― クライアントにとって「本当の支援」とは何か

個数:1
紙書籍版価格
¥2,200
  • 電子書籍
  • Reader

謙虚なコンサルティング ― クライアントにとって「本当の支援」とは何か

  • ISBN:9784862762252

ファイル: /

内容説明

<p>コンサルティングの世界の常識を覆した「プロセス・コンサルテーション」
、世界中の人々の職業観に多大な影響を与え続けている「キャリア・アンカー」
に続く新コンセプト。組織心理学、組織開発の第一人者エドガー・シャイン最新刊!
</p><p>■自分ではなく、 相手が答えを見出す「問い方と聴き方」
押しつけではない、本当に人の役に立つ「支援学」の極意(『人を助けるとはどういうことか』)と
自分ばかり喋るのではなく、「謙虚に問いかける」コミュニケーションの技法(『問いかける技術』)を
コンサルティングや支援の現場で活かす、という視点で書かれた実践的な本です。</p><p>■なぜ、「謙虚なコンサルティング」が必要なのか?
今日の組織は、解決に必要な知識や技術が自明でない問題に直面し、
「答えを提供する」から、「答えを見出せるよう支援する」へとコンサルタントの役割も変化。
クライアントが自ら真の問題に気づき、いま最もやるべきことを見出す「本当の支援」を実現するには、
自分では答えを出せないことを自覚し、謙虚な姿勢を選び、謙虚に問いかけることが不可欠なのです。</p><p>■25の事例から学ぶ、成功するコンサルティングと失敗するコンサルティングの違い
大失敗に終わった著者のコンサル第1号案件、たった一言でCEOを開眼させた「最高の支援」ほか
著者50年にわたるコンサルティング事例が満載。GE、P&Gなど実際の企業や組織の事例も多数。
「事例(背景、当事者の発言)」と「学び(失敗のワケ、成功要因)」を通して、実践のコツがつかめます。</p><p>「コンサルティングに関する書籍のなかで、シャインの著書ほど専門家の役に立つものを、私は読んだことがない。
コンサルティング業界は今また、本書によって、ふたたび変化をもたらされるだろう。まさしく必読の書である」
オットー・シャーマー 『U理論』(英治出版)著者、マサチューセッツ工科大学上級講師</p><p>原題 Humble Consulting: How to Provide Real Help Faster</p>

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

香菜子(かなこ・Kanako)

17
謙虚なコンサルティング――クライアントにとって「本当の支援」とは何か。エドガー・H・シャイン先生の著書。コンサルティングと謙虚は両立しにくい。コンサルティングは傲慢で高圧的で上から目線で高飛車で自信過剰になりやすい。才能が有って経験もある自分が教えてあげているという上から目線。謙虚なコンサルティングは難しい。謙虚なコンサルティングは存在しないのかもしれない。でも本当に求められているコンサルティングは謙虚なコンサルティング。2022/12/16

ともひろ

12
一時話題になった本で、興味があったので読んでみた。文書がくどすぎてなかなか読み進めない。押し付けのコンサルティングはダメということです。2018/01/27

Hiroo Shimoda

10
パーソナルな関係を作り、具体的な質問を使い自ら答えを出してもらう。今トライしていること一致していて参考になるが、ケーススタディばかりで少し消化不良。2021/10/02

Yasomi Mori

7
支援者として、相談相手の問題解決を実現するための条件を理論化した本。コンサル業に関わる人だけでなく、リーダーや教師、親の立場に置き換えても有効で、複雑化した現代においては、「問題を解きほぐす」営みに価値があるということが分かる一冊。/具体的な手法としては、1.個人的な信頼関係を築き、2.解決に必要な知識や技術が自明でない問題だとクライアントとともに認識したうえで、3.相手の悩みを好奇心と共感を持って聞く、4.それを通してアダプティブ・ムーブを一緒に決める、という流れ。2019/09/30

牧神の午後

7
流石の良書。ただ一点、キーコンセプト「アダプティブ・ムーブ」が定義されていないことを除けば(笑)。僕の理解では発想の転換というか問題に対する新たな視点の獲得ないし、より本質的な方向での問題の再定義が近いのかと思う。コンサルティングは問題解決ではなく、解決の手助けをすることでしかなく、そのためには顧客とレベル2と筆者の言う良好で親密な関係を築く必要があるのはまさにその通り。そして「なぜ人と組織は変われないのか」と同様、捉え方を変える必要のある問題に共に対処するには、このような関係が前提になるのでしょうね。2017/10/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11820964
  • ご注意事項