内容説明
富士山は日本一の先生です。気づけば500回近く登っていた――。山登りなんて興味のなかった男を夢中にさせた富士山は、自然のきびしさとすばらしさや、人の心の温かさを教えてくれる！
目次
序章 なぜ、富士山に登りたくなるのか
第1章 富士登山ブームのかげに 温暖化の知られざる影響
第2章 かけだしガイドとして 虚勢をはって無我夢中
第3章 過去から未来につなぐ 自然、歴史、信仰、そして世界遺産への夢
第4章 最初に扉を開ける人になる 新しい少人数ツアーを作る
第5章 五合目から登ってみよう 感動のご来光、そして日本最高峰へ
第6章 これからの富士山 ゴミ問題から考える本当のエコ、そして心をつなぐガイドへ
終章 日本の宝物を未来へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
62
《職場》一緒に働いている方のお兄さんが著者とのことで読了。みな様々な思いを抱き日本一の山富士山に挑んでいる。読みやすくあっとゆう間に読める。2016/12/26
roomy
19
ライブラリー本。生活するために始めた仕事だったのに富士山に魅せられてガイドがライフワークになったラッキーな近藤さんが富士山の魅力をたっぷり紹介してくれます。読み進めていくと、ふと中学の修学旅行で５合目までバスで行ったことを思いだしました。頂上から見る日の出はきっと素晴らしいんでしょうね。死ぬ前に頑張って登頂してみようかな。笑 山へゴミを捨てる人が一日も早く、いなくなることを願うばかりです。守らなければ失われてしまう美しさもありますよね。2012/09/06
ねむねむあくび♪
17
読メで知り図書館で予約(*^^*)♪近藤光一さんの誠実な生き方と相まって、清々しい気持ちになりました。いまのところ、登山には興味の無い自分ですが、自然に対する畏敬の気持ちを思い出す為に、山に行きたくなります。ハイキングレベルですが(^-^;。あと、ゴミの捨てない意識を育てる…とても共感します。町会のそうじで、大人の煙草の吸い殻を、子供たちが拾っているなんて…。おかしいよな(-_-;)2012/10/08
けんとまん１００７
13
富士山には登ったことがない。でも、ここにも描いてあるとおり、その優美な姿とは違って、実は、とても厳しい世界でもある。そこを仕事場としている近藤さんの、若い時からのことが、素直に書かれていて親近感を持った。若くて、片意地を張っていた頃から、どういう経緯で今に至ったのか。そこには、人との出合いが大きな影響を及ぼしている。しかも、市井の人たちの風が。一つ間違えると、命をなくしてしまう世界で、お客様の命を預かること、しかも、お客様の自力がかなりのウェイトを占めること。そういう意味でも厳しい世界だと思う。2011/10/16
のり
11
富士山に500回以上登山しているガイド。当初は出産費用を稼ぐために登山シーズンだけ始めたが、年間を通して富士山で仕事がしたいと、地域の自然や文化、歴史などを勉強。富士山は登頂したことがありますが、高山病と爪先の痛みに苦しんだのを覚えています。でもご来光を見たときの感動を思い出しました。山開きの前に登山道を雪かきしていること、昔は女人禁制だったとは知りませんでした。奧さまも素敵で、雲仙普賢岳が噴火した際、富士山で募金を募り、それを持ってマウンテンバイクで長崎まで駆けつけた話が印象的でした。2014/12/30
