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内容説明
ドラマ化で話題!『デザイナー 渋井直人の休日』の渋谷直角最新コミック
中年男・安藤(アンディ)が抱くアメリカへの憧れと失望を描く哀切の現代奇譚!
日本の高度成長からバブル時代へ向かうエネルギーは、
アメリカンカルチャーへの憧れだった。
アンディと同じように、あの頃の僕らはみんな
アメリカ人になりたかった―――藤井フミヤ
アメリカへの憧れが高じて、東京郊外にアメリカンダイナーを開いた中年男・アンディ。ある日、友人の遺品からウォーホルの未発表スケッチブックを発見したアンディは、一躍時の人になってしまう。突然決まったトランプとの面会、アンディの秘密を探る週刊誌、さまざまな思惑が交差し運命が大きく狂い出す。ほしかったのは、「小さな幸せ」だったはずなのに……。
幸せとは? 強さとは? 正義とは? This is the Comic for U.S.A.!!!!!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古古古古古米そっくりおじさん・寺
79
渋谷直角の漫画を読むのは3冊目だが、既刊の2作がけっこうキツイ内容なのに対し、こちらはちょっと泣けるような話である(これもライター業界の闇のような部分はあるけれど)。主人公・アンディ(もちろんあだ名)は、アメリカ大好きな中年男。身の回りの雑貨はすべてアメリカ製で、アメリカンなレストランを経営するアメリカマニア。この気持ちは何となくわかる。私もアメリカが嫌いとは言えない。原爆を落とされたというのに。日本を好きでいてくれる韓国の人もこういう気持ちだろうか。そしてこのアンディが素敵なのだ。ダメな人だが。(続く)2021/01/17
akihiko810/アカウント移行中
11
アメリカ好きでアメリカンダイナーを営む男アンディ(安藤)は、譲り受けた遺品にウォーホルの未発表スケッチブックがあったことから、有名になり騒動に巻き込まれる。 7/10点 「奥田民生になりたい~」の著者の3作目。前作、前々作の「サブカルクソ野郎」臭はなくなって、ポップで綺麗な話になっている。渋谷の新境地だ。アンディたち店員がが心の綺麗な優しい人々ででほっこりする。ただ、本作のオチは「奥田民生になりたい~」と同じなので、安易な感じはする。2021/06/10
江藤 はるは
9
時代は変わり巡り巡る さよなら アメリカ さよなら さよなら2020/05/14
ねこ村
4
アメリカ批判でも礼賛でもなく、多様な面をえがいていたように思う。いい部分もあるし、悪い部分もある(アメリカにかぎったことではないが)。主人公のアンディは愚直にも見えるその実直さで物語を乗り越える。周囲が回転するがアンディは変わらない。それをそのまま受け止めたのがミッシーでした。最後の方の展開怒涛ですね。アンディが語ると「アメリカ、めっちゃ素敵じゃん」って思ってしまう。"好き" は強い。2020/04/22
one_shot
4
面白かった。アメリカンカルチャー大好きな中年・安藤氏が巻き起こす(まき散らす)いつまでも大人になりきれない男の優しく歯がゆくちょっとハタ迷惑なお話。絵のユルさと主人公の脇の甘さと作者の人を信じる気持ちがいい塩梅でミックスされていて心地よく読み終えた。2019/05/30
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