内容説明
「大前研一通信」特別保存版第12弾は、人工知能(AI)が人類の知性を追い抜き、社会に大変革をもたらす時代を見据え、先進の教育、AI人材育成はいかにあるべきかを解説。第1章では、新興国で進むデジタル化と、同時多発するイノベーション都市の紹介をはじめ、米中ハイテク戦争もひきあいに、国家のAIに対する認識や、米中のAI企業、人材、論文比較、また企業も含め、国際的な場で活躍できる人材が非常に少ない日本の問題にも触れ、日本企業の人材育成の課題でもある「リカレント教育」に関しての大前研一のメッセージに加え、あらゆる年齢層に対し生涯に渡る教育を提供するビジネス・ブレークスルー(BBT)の大学・大学院で学んだ各年代の方の声も、学び直しのロールモデルの参考としてご紹介。第2章では、“Science, Technology, Engineering and Mathematics”の頭文字をとっているSTEM教育に対し、A(Arts)を加えることで、単に芸術を学ぶだけでなく、デザインやクリエイティブな視点も重視した「STEAM教育」を「AI時代に子供たちは、何を身につけるべきか」というテーマで解説、加えて、AI人材育成のためのプログラミングを使ったモノ創りを通じて学ぶオンライン講座も詳細にご紹介。第3章では、世界各国でそのプログラムが導入され、国内でもその導入を政府が推進する「国際バカロレア(IB)教育」関連のシンポジウムでの講演録や、IB教育の実例紹介なども掲載するなど、専門家による記事も含め、これまでのインプットの競争からアウトプットの競争となるであろうAI時代にこそ必要となる学びの姿、その考え方に関しての様々なメッセージを紹介。
目次
はじめに:「AI時代に必要となる新たな学びとは」
第1章:人間の真価が問われる新時代:AI時代の到来と新たな教育
1.新時代、人間の真価が問われる“デジタル・ディスラプション”
(1) スマホが新しい経済空間=見えない大陸を実現した
◎新興国で進むデジタルシフト、同時多発する“イノベーション都市”
Column◇【都市別のGDP予測】大阪や名古屋はメガシティ繁栄の条件に欠ける
◎米中ハイテク戦争、その星取表はいかに?
(2) 自動車、流通・小売……有無を言わせぬ破壊が進んでいる
◎自動車産業を直撃するデジタル・ディスラプションの3つの波
◎流通・小売業を襲う“Amazon Effect”
(3) デジタル・ディスラプション時代の人材育成、まずはグローバル人材を
Column◇カネを出しても国連への影響力が少ない日本
2.リカレント教育:社会人の学び直しの必要性
(1) 「みんなで頑張ろう」は崖にぶつかるのが早まるだけ~先の読めない時代の人材戦略「軽く、薄く、少なく」──“エクセレント・パーソン”の時代~傑出した個人を獲得せよ
◎会社組織の高齢化、自由に解雇できない「雇用の膠着化」
◎北欧の労働市場改革のキーワード“フレキシキュリティ”
◎見通しの悪い世の中で人材の固定化は自殺行為
(2) 中高年層・シニア層を活かしつつ20世紀型の経営観から脱却せよ
◎21世紀の人材戦略は「軽く、薄く、少なく」
◎「みんなで頑張ればどうにかなる」時代は過ぎ去った
◎ミッドキャリア、シニア層に力を与える意義
◎「21世紀型人材戦略」とはどういうものか?
(3) 人材戦略をめぐる社会の視点~制度上の問題
◎何重にも立ち遅れている日本のリカレント教育
◎“フレキシキュリティ”とは真逆を行く安倍政権
◎先の見えない、答えのない時代に、何をすべきか?
Colmun◇リカレント教育/経済財政白書/IT人材/日立製作所~リカレント教育、IT人材の育成など、各役所がバラバラに動いているだけ
Column◇日本のIT人材育成は小学校から徹底するしかない
(4) 学び直しのみちしるべとなるロールモデルを探そう
◎日本のリカレント教育の現状とBBT大学大学院について
◎インタビュー:ロールモデルの紹介について
◎BBT大学大学院について
第2章:必要となる学び:STEAM教育
1.バイリンガル教育×IB探究型学習──国際社会で豊に生きるための術を育む
AJB理事長インタビュー
◎日本人のアイデンティティも育めるグローバル教育
2.AI時代に子どもたちは何を身につけるべきか
(1) はじめに
(2) STEM/STEAM
(3) 好奇心
(4) 英語 - 世界中でコミュニケーションできる力
*現状の英語教育の課題
(5) “STEAM+好奇心+英語”を融合したアクションラーニングの必要性
Column◇10年後に産業界は一変する:自ら学ぶ人以外生き残れない
3.AI人材育成のためのオンラインプログラミング講座(p.school)
(1) なぜ小学生からプログラミングを学ぶのか?
(2) p.schoolで開講するAI(人工知能)シリーズが目指す“もの創り”とは?
(3) AI人材育成のためのオンラインプログラミング講座
(4) p.schoolの目指すところ
Column◇p.schoolサマーイベント『Droneで学ぶプログラミング!』イベントレポート
(5) 小学校でのプログラミング教育を生かすには?
◎第1回
◎第2回
◎第3回
第3章:必要となる学び:国際バカロレア(IB)教育
1.アオバジャパン・インターナショナルスクール
【独占インタビュー】アオバジャパン・インターナショナルスクール柴田巌理事
◎注目が集まるアオバジャパン
◎柴田巌氏インタビュー
◎【見学!】アオバジャパン・バイリンガルプリスクール 早稲田キャンパス http://istimes.net/articles/835
◎【見学!】 アオバジャパン・バイリンガルプリスクール 晴海キャンパス http://istimes.net/articles/854
◎国際バカロレアというフレームワーク
◎これまでの教育と新たな教育の姿
◎オンラインとアオバの学び
◎AIの発展と教育
◎ビジネス・ブレークスルーとアオバジャパン
◎保護者が付加価値を感じること
◎教育の重要性
◎何歳から複数の言語で探究的に学べるか?
◎カリキュラムの自由
◎マインドセットが必要なのは親
◎グローバル化する日本の町内
◎教育の変化と社会の変化のスピード
2.日本の国際バカロレア(IB)への取組み
Column◇「国際バカロレアに関する国内推進推進体制の整備」事業受託に関するお知らせ
Column◇第1回国際バカロレアに関する国内推進体制の整備事業シンポジウム開催結果について
第1回国際バカロレアに関する国内推進体制の整備事業シンポジウム2018基調講演
◎国際バカロレア認定校200校への期待と展望──国際バカロレア日本大使 坪谷ニュウエル郁子氏
◎保護者視点から考えるグローバル人材とIB──キリロム工科大学学長、EO 日本支部・アジア理事、一般社団法人WAOJE 代表理事 猪塚 武 氏
◎IB教育を通じてどのような生徒が育つのか──IBAP日本担当地域開発マネージャー、玉川大学大学院教育学研究科 星野 あゆみ氏
3.IB教育の実例紹介(TOK): 「国際バカロレアから教育の未来を考える」
現実の社会から逆向き設計で教育を考える
TOKとは何か
※TOKデモンストレーション──その1
1-(1) 実社会における具体的な事例と向き合う
―誰かのために代弁してあげる―
―仲裁が当然の役割と思うこと―
―果たして正しい行為なのか?―
―当事者同士? あるいは仲裁?―
1-(2) 事例の分析を通じて、深い問いを見出す
―思いやりってなんだろう?―
―「思いやり」の背景を考える―
1-(3) 導き出された問いを他の実社会の状況に当てはめる
※TOKデモンストレーション──その2
2-(1) 実社会における具体的な事例と向き合う
2-(2) 事例の分析を通じて、深い問いを見出す
―責任を知るための方法を用いて分析してみる―
―問いの生成を通じて他の事例とのつながりを考える―
2-(3) 導き出された問いを他の実社会の状況に当てはめる
TOKがもたらすグロバール人材の資質形成への期待
あとがき・謝辞