内容説明
夢の特効薬は、幻なのか? それとも禁断の薬か? 曙医科大学が開発した認知症治療薬「DB-1」は、臨床研究で画期的な成果を上げた。重症患者たちが、ほぼ完全に脳の機能を取り戻したのだ。国際的製薬企業のサニーがいち早く権利獲得に乗り出すが、一人の医師の自殺から浮かび上がったのは、恐るべき計画だった。曙医科大を放逐され、貧乏病院で老医師の代替医として勤める医者探偵・宇賀神晃がその謎に挑む!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
157
ワンアイデアで突っ走る仙川さん。今回のアイデアも面白かったし、現実にこれからの医療は、同様の究極の問題に関わってくると思われる。人が人を愛するという形は様々で人には自由がある。自由は倫理とどこまで両立できるのか。犯人の動機や背景はabsintheでさえ気づいたというのに、主人公は読者ばかりか単なる脇役に真相の先を越されてしまう。表題は医療探偵なのに少し情けない。仙川さんいつもアイデアは良いと思うけど、小説としてはどうかな。2021/06/08
ダイ@2019.11.2~一時休止
79
タイトルの幸福の劇薬という感じで楽しめましたが、サブタイトルの医者探偵っていうのにはイマイチ・・・。2019/04/20
ゆいまある
65
これはまずいやろ。さる大学病院で開発された認知症治療薬。何故か製薬になるまえに大学独自で患者さんに投与。その効果が劇的であるとテレビ報道。その後も効果は無いとか副作用があるとか報道されるし患者のデータは何故か抹消される(倫理的にも有り得ない)。何故か死ぬ大学関係者。自殺に見せ掛けただけで裏がある筈だと動き始める主人公。家族を犠牲にしてやることじゃない。有り得ない筋だけど、文体の良さでそれなりに読める。そしてラスト。それもありえん展開なんやけどな。そう来たか。ちょっと設定がおかし過ぎる。【KU】2025/08/03
ワレモコウ
59
医者探偵・宇賀神晃シリーズ第一弾。正義感から先輩医師の不正を告発し、大学病院も家庭も失った宇賀神は、新宿の診療所で雇われ院長をしている。 そんな時、親友明石医師の自殺をキッカケに、劇的に成果をもたらす認知症治療薬DB-1への疑惑が持ち上がり、宇賀神も、自分を失脚させる発端となった新聞記者の美雪や、病院給食業者会長の春菜と共に調べ始める。探偵は、宇賀神よりも春菜会長という感じだが。人として、医師としての倫理を問うた、非常に難しいが興味深い内容だった。まぁ、記者美雪の不快さは最強(笑)2022/04/11
ミーママ
37
図書館の本📕 医療サスペンスは面白い! でも、この薬を使うか迷うかな。 2025-372025/06/04
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