都会のアリス

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紙書籍版価格
¥1,540
  • 電子書籍

都会のアリス

  • 著者名:石井睦美/植田真
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 岩崎書店(2019/04発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784265057856

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内容説明

『不思議の国のアリス』の物語と重ねながら、中学2年生の少女・佐知子が、自分の生き方、自分の家族のあり方に自信を持っていく様子を描いた作品。学校で進路調査があった日、佐知子は出張中の母から、しばらく家に帰らずに旅に出ると知らされます。ほとんど主夫の父は、のんびりかまえていますが、佐知子は動揺し、これまでの自分の人生をふり返り、不安に陥ります。でも、やがて母の友人や母とも話し合うことができて、空港で佐知子は迷子の自分の心と母を迎え入れるところで終わります。主人公は13歳ですが、自分の将来や夢を思い描き始める小学校高学年の子どもたちにもおすすめです。人生ってむずかしいよ。悩める少女のポップな物語。カラー挿絵も魅力たっぷり!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優愛

72
わたしはアリス。わたしがアリス。「この子ってわたしだって、わたしは思った」あの日から――あなたはアリス。誰もが憧れる魔法の世界に佇む小さな女の子は、現代ではきっと上手には生きていけない。チェシャ猫もうさぎも類似したものしかいないんだもの。語りかけてはくれないんだもの。それでもアリスに似た感受性を持つ佐知子は不安に苛まれながら向き合っている。不思議の国のアリスとは程遠いこの世界で。そんな佐知子をアリスと呼んでもその強さを根底に見れば現代は許してくれる。パステルカラーの挿絵もとっても素敵な魔法の一冊です。2015/02/21

tokotoko

56
自称アリス(不思議の国)の超個性的女子の小林佐知子ちゃん。中学2年生です。舞台役者のお父さんが家事をし、商社ウーマンのお母さんは、海外出張にもどんどん行く、そんなお家で育ちました。ひたすら佐知子ちゃんの心の声でできている本です。よくしゃべる!おしゃべりでは負けない私も・・気が遠くなりそうになりました!けれど、この不思議な世界にいつのまにかなじんで、現実と行ったり来たり・・・!中学生や、「お母さん」という役割に少し悩んでるお母さん達におススメです。絵の可愛さにうっとり。好きな画家さんがまた1人増えました。2014/09/15

ゆかーん

35
いくつになっても子供は親を頼って生きていきたいもの…。でも、親だってずっと頼られてばかりだと、重さに耐えられずに倒れてしまうのですよ。母親の家出により、頼れる大人を失った佐知子は、母親からもらった「不思議の国のアリス」の童話の主人公のように、自立して生きてゆくことに決めました。ウサギが現れても、チェシャネコが現れても、お母さんが突然帰ってこなくても、私はアリスのように一人で生きてゆくのよ。自分の将来に悩み苦しんだとしても、「きらきらひかるこうもりさん」のように、この世を遥か下に見て自分の道を生きてゆこう!2015/04/22

とりあえず…

29
中二病という言葉が全く似つかわしくない中二の女の子。アリスの世界が大好きで、ずっと一緒にいたいと思っている友がいる。両親も素敵だ。何を甘ったれたことを言ってんだい!とはっぱをかけたくなるかといえば、そうではない。中二病よりリアルなんじゃないかな。将来のこと、今の自分、社会の色々なことがわかり、色々不安になる年頃なんだなと。とは言え、大人もまた悩むんだよね~。小5の娘が読んでた本ですが、今読むのにちょうど良い感じ。 絵がとっても可愛いです。2015/02/17

あや

23
【図書館】可愛いけど、それだけじゃない。不思議の国のアリスの、あの独特な雰囲気をほんのり感じられる作品です。子どもが読んでも大人が読んでもどこか違う、狭間の物語な気がする。挿絵がとっても可愛いです。2014/03/28

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