新潮文庫<br> 長流の畔―流転の海 第八部―(新潮文庫)

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新潮文庫
長流の畔―流転の海 第八部―(新潮文庫)

  • 著者名:宮本輝【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2019/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101307572

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内容説明

昭和38年、松坂熊吾は会社の金を横領され金策に奔走していた。大阪中古車センターのオープンにこぎ着けるのだが、別れたはずの女との関係を復活させてしまう。それは房江の知るところとなり、彼女は烈しく憤り、深く傷つく。伸仁は熊吾と距離を置き、老犬ムクは車にはねられて死ぬ。房江はある決意を胸に秘め城崎へと向かった……。宿運の軸は茫洋たる暗闇へと大きく急速に傾斜していく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

438
熊吾の人生は、ローラーコースターに乗っているがごとき。側で見ている彼の家族や、われわれ読者までが振り落とされないよう、必死に彼にしがみついてここまで来た。結果、今作途中で、房江には大きな転機が訪れる。房江はもちろん、わたしは(心情的に寄り添っている)博美にも幸せになってもらいたい。残り一冊、頼むぞ、熊吾。2019/07/13

takaichiro

111
流転の海第8弾。いろいろとありました。愛犬を含め突然の死・別れがちりばめられ・・・房江さん、これまで信じていた熊への気持ちを大きく転換。自殺未遂を起こすも城崎温泉駅で息子を固く抱きしめる。女性というより一人の人間として覚悟を決めた瞬間に心動かされました。伸仁の成長が親を強くし、房江に生きる勇気と喜びを与える。母親と息子の信頼関係もいいです。第9弾は新刊本で発売されていますが、ここまで文庫で読んできたので文庫版を待つことに。新潮文庫の輝さん本が増え、本棚の一部に黄色い壁が。幸せ色を一目見て家を出る毎日。 2020/01/19

かみぶくろ

98
ついにあと一巻まで辿り着いたと思うと感慨深い。大きく揺さぶられる第八部の展開だったが、なんかもうこの家族が辛い目にあうと自分のことのように辛くなるほど感情移入。読み終えたくないけど読まずにはいられないので、最終巻すぐ読みます。2019/01/21

ジェンダー

78
この作品を読んでると波乱万条やなぁ!って思う!お金や仕事についてもそうやし女性関係。いろんな事が起こり過ぎる!長年一緒にいるといろんな事があるけれどその場任せにしてしまうと後で後悔しても遅い!この本に出てくる「驚き・嫉妬・悲しみ・あきらめ」いろんな感情があるけれど良い関係を取り続ける難しさと何があっても最後は家族やしそう言う意味ではここまで読み進めてきて次で終わるのは寂しいけどいろいろ学べたしこの作品に出会えて良かったなぁって思います!2023/05/07

reo

58
玉木則之に虎の子の百三十余万を持ち逃げされた松坂熊吾、その心の穴を森井博美の妖艶な体で埋めようとし、彼女のアパートに急ぐ。アカンて熊さん、嫁はんに尾行されてまんがな😫あ~あメッカった💦激昂する房江さん😠最悪の結果に💢。ことごとく裏切られる熊吾やけど、銭儲けの上手さは天下一品でんな👌阪神梅田駅から国鉄大阪駅に抜ける地下街にあった全国特産品を売っている店が並んでいる一帯を"アリバイ横丁”ていいまんのか😆知らなんだ~💡ということで最終巻「野の春」へ。2021/12/27

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